【こどもを守る】”おしゃれ”に命を守る 自転車ヘルメット着用率アップへメーカーの動き
愛知県では、小中学生はヘルメットが普及し始めているものの、まだまだ浸透しているとは言えない状況が続いています。着用率アップへ向けた取り組みを取材しました。 【交通事故からこどもを守る】”おしゃれ”に命を守る 自転車ヘルメット着用率アップへメーカーの動き これはドライブレコーダーの映像です。車が横断歩道に差し掛かった瞬間、対向車の陰から出てきた自転車と衝突。 女性と後ろに乗っていた子どもは車のボンネットに激しく頭を打ち付けられてしまいました。 また、こちらは脇道を走っている車が大通りに出ようとしたところ、手前の歩道を走ってきた自転車とぶつかってしまいました。 この自転車に乗っていた人はヘルメットをかぶっていませんでしたが、幸い命に別状はなかったということです。
ヘルメットで助かった命
「これは息子が事故当時にかぶっていたヘルメット。かぶっていなかったら頭がスイカみたいに割れていたのかな」(関村理絵さん) 三重県桑名市の関村理絵さんが見せてくれたのは、頭頂部から割れてバラバラになってしまったヘルメット。 9年前、当時小学3年生だった次男の亮汰さんが自転車で交通事故に遭った際にかぶっていたものだといいます。 「こちらで息子が事故にあって身動きせず倒れていた感じ」(関村さん) 理絵さんからおつかいを頼まれた亮汰さんは自転車に乗り、近所の病院の駐車場から道路に出た瞬間、軽乗用車にはねられました。 事故の衝撃で、数メートルはね飛ばされたということですが、軽いけがで済み2週間ほどで退院することができました。 「ヘルメットがなかったらどうなっていたんだろう。生きていたのか死んでいたのか。元気に今も高校に行けていたのか」(関村さん) ヘルメットで助かった命。亮汰さんが着用するようになったきっかけは、年に1度、学校で行われていた警察の交通安全指導でした。 「交通安全指導を年に1回ぐらいしてもらっていた。子どもも『ヘルメットを買ってよ』って。どこへ行くのにも着用して自転車に乗って出かけていた。ヘルメットさまさま」(関村さん)