パリ五輪代表の行方は? 張本美和は最年少Vなるか? 全日本卓球2024注目トピックス
平野か、伊藤か、パリ五輪代表争いは全日本で決着
今大会、優勝争いと並んで大きく注目されているのがパリ五輪女子代表争いの行方。今回の全日本は最後のパリ五輪代表選考ポイント対象大会となるが、昨年11月に開催された全農CUP大阪大会を終えた時点で男子の張本智和(智和企画)と戸上隼輔(明治大)、女子の早田ひな(日本生命)はパリ五輪代表候補予定選手に内定済み。 女子の残り1枠をポイントランキング2位の平野美宇(木下グループ)と同3位の伊藤美誠(スターツ)が争っており、全日本の結果をもってパリ五輪代表が決定する。現時点では486ポイントの平野が451.5ポイントの伊藤を34.5ポイント差でリードしている状況。今大会で獲得できるポイントは下記のようになっている。 〈全日本シングルス獲得選考ポイント〉 1位:120ポイント 2位:100ポイント ベスト4:80ポイント ベスト8:50ポイント ベスト16:20ポイント ベスト32:10ポイント ■現在の獲得ポイント(1月18日時点) ・平野美宇:486ポイント ・伊藤美誠:451.5ポイント ※両者のポイント差:34.5ポイント 平野と伊藤は決勝まで対戦しない組み合わせ。獲得ポイントで伊藤が逆転するには平野より2ラウンド以上上位に勝ち進む必要があり、獲得ポイントでリードする平野は決勝まで勝ち上がれば、伊藤の結果に関わらず代表切符を手にする。自力で代表を決めることができる平野、自身の結果だけでなく平野の結果にも左右される伊藤という状況で、絶対に負けられない戦いが幕を開ける。
15歳・張本美和は女子シングルス最年少女王を狙う
平野と伊藤の五輪代表争いのほか、女子シングルスでは張本美和(木下アカデミー)にも注目だ。前回大会では中学2年にして自身初のランキング入り(ベスト16)を果たしたが、この1年でさらに成長。昨年11月の全農CUP大阪大会では過去8戦8敗だった天敵・早田を決勝で破って優勝。国際大会でも着実に結果を残しており、今大会は優勝候補のひとりにあげられる。 その張本だが、今大会で女子シングルスを制すと同種目の最年少優勝記録を更新する。現在の女子シングルス最年少V記録保持者は2017年大会の平野美宇で16歳9カ月。今大会で張本が優勝を果たすと15歳7カ月での優勝となる。兄・智和も男子シングルスの最年少優勝記録を持っているが、兄妹揃っての最年少V達成はなるか。