野球賭博でパドレスの内野手が永久追放処分! 29歳でメジャーデビューの苦労人、元超有望株左腕も1年間の出場停止<SLUGGER>
6月3日(現地)、MLB機構は野球賭博に関わっていたとして、パドレスのトゥクピタ・マルカーノ内野手を永久追放処分にしたと発表した。 【動画】うれしいメジャー初安打を放ち、初々しい笑顔を浮かべるマルカーノ(21年9月) MLB機構によると、マルカーノはパイレーツに在籍していた22年~23年にかけて計387回、野球賭博に関与。そのうち、231回はMLB関連の試合だった。さらに、当時在籍していたパイレーツの試合に賭けたことも25回あった。野球賭博に費やした金額は総額で15万ドル以上に及ぶという。 マルカーノは内外野をこなすユーティリティとして、メジャー通算149試合に出場。父はベネズエラでは名の知れた選手で、「トゥクピタ」は自身が生まれたベネズエラの街にちなんで名付けられた。今回の一件で、マルカーノは父と故郷の名前に汚名を着せてしまったことになる。 MLBはさらに、以下の4選手を同じく野球賭博に関わっていたとして1年間の出場停止処分にしたと発表している。 マイケル・ケリー(アスレティックス│投手) ジェイ・グルーム(パドレス│投手) アンドリュー・サールフランク(ダイヤモンドバックス│投手) ホゼ・ロドリゲス(フィリーズ│内野手) ケリーは2011年ドラフト1巡目(全体48位)指名でプロ入りしながらなかなか芽が出ず、一時は独立リーグでプレーしたこともあった苦労人。22年6月にようやく29歳でメジャーデビューを果たし、今季もここまで28試合に登板して防御率2.59と好投していた。 グルームは高校時代、2m近い長身から繰り出す最速97マイルの速球とカーブを武器に全米屈指の好投手として活躍。16年ドラフトでは全体1位指名候補にも挙がっていた。だが、素行への懸念もあって12位まで評価が下落し、レッドソックスに入団。プロ入り後は故障もあって思うように活躍できず、今季はパドレスの3Aに在籍していた。 サールフランクは昨年9月にメジャーデビュー。中継ぎとして10試合に登板すると、ポストシーズンではレギュラーシーズンを上回る11試合でマウンドに上がり、チームのリーグ優勝に貢献した。今季もメジャーで投げており、5月1日に3Aに降格したばかりだった。 構成●SLUGGER編集部
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