【パシフィックネーションズカップ】フィジーが苦しみながらもアメリカに勝利。ノートライに抑えて決勝進出。
■パシフィックネーションズカップ・9月14日@秩父宮ラグビー場(東京) ▽準決勝 【フィジー 22-3 アメリカ】 プールAで2戦2勝で1位通過したフィジーと、プールBで1勝1敗の戦績で2位となったアメリカが対戦した準決勝。 試合開始から敵陣への侵入に成功したアメリカが前半4分のPGで3点を先制した。その後もアメリカがテリトリーで優位に立つが得点には至らない。23分にフィジーがPGで同点に追いついた後、26分に相手ゴールライン前でのターンオーバーからNO8エリア・ザナカイヴァタが押し込んでトライ。コンバージョンも決めて逆転に成功した。前半の終盤はフィジーがハンドリングエラーなどで攻めあぐね追加点は奪えず、10-3でフィジーがリードしハーフタイムを迎えた。 後半に入りペースをつかんだフィジー。11分に右サイドを攻めてNO8ザナカイヴァタがこの日2本目のトライ(G)で7点を追加した。14分にフィジーのキャプテン、HOテビタ・イカニヴェレがラックでの危険なプレーでシンビンとなるが、1人少ない中で20分にSHフランク・ロマニがマークしたトライでさらに5点のリードを広げた。その後はスコアが動かず、15回のハンドリングエラーを記録しながらもアメリカをノートライに抑えたフィジーが22-3で勝利、翌週の決勝に進出した。 試合後、フィジーのミック・バーンHCは会見で「タフな試合。アメリカに“テスト”されたゲームでした。前半は食らいつき、後半は自分たちがやりたいラグビーができました」と苦しみながらも制した試合を総括した。キャプテンのテビタ・イカニヴェレは後半に受けたシンビンを反省しながら「決勝は今日より良いプレーをしたい」と語った。