【コスパよすぎで新型がかすむ!?】現行型フォレスターの地域限定タフ仕様に乗った
コスパ高すぎ新作
■これ、絶対買い得なやつ さて、われわれがおもに試乗したのは「フォレスター KS-01」。近畿地区スバルグループ限定の特別仕様車だ。タフさを際立たせたX-BREAKをベースに、パナソニックNAVIパック4点、北米ウィルダネス仕様のアルミホイール、ヨコハマ ジオランダーA/T G015ホワイトレター、カーゴステップパネル、リヤゲートプロテクターを装備。この人気アイテムがプラス58万円(税込み)で手に入るリーズナブルな価格(388万円)を実現している。 なかでも注目なのが、ウィルダネスのホイールだ。足元をこれに替えるだけで、外観全体がグッとたくましくワイルドに変貌する。試乗車はスタッドレスタイヤに履き替えていたが、ホワイトレター入りのジオランダー(これもウイルダネスと同じ)ならさらに特別感を増すこと請け合いだ。 旭川は日本海側のような大雪ではなかったが、大型車が行き交う幹線道路も雪でしっかり踏み固められている。圧雪、わだち、アイスバーン。路面状況が刻々と変化する雪道で本格SUVほど心強いものはない。 フォレスターは最低地上高がクラストップレベルの220㎜。スバル伝統のアクティブトルクスプリットAWDは、つねに4輪で路面を踏みしめるフルタイム4WDならではの安定感に満ちている。路面状況に応じて駆動力やブレーキを最適制御するXモードで、悪路走行も鬼に金棒だ。 車両パッケージもフォレスターの大きな魅力。手ごろなミドルサイズのボディは車内が意外なほど広く、堆雪で狭くなった道路や駐車場でも十分に扱いやすい。ステアリングヒーターと4座のシートヒーターは標準装備で、後席もポッカポカ。雪に覆われた風景をウインドー越しに眺めながら、じつに快適なスノードライブを味わえるのだ。
何より頼もしい本格四駆
■何より頼もしい本格四駆 市街を離れ、幹線から脇道のカントリー路に入ると、ほとんど汚されていないバージンスノーが待っていた。SIドライブをSモードに切り換え、アクセルオン。eボクサーがモーターアシストとともに心地よく吹き上がり、フルタイム4WDが雪道とは思えない抜群の駆動力を発揮する。そして、つかの間のスポーティドライビングを楽しむ。 同じセグメントのなかでも求めやすく、どんな場面でも使い勝手がよく頼もしいオールマイティSUV。5代目フォレスターは魅力健在にして、今が円熟の時だ。 2023年11月のロサンゼルスオートショーでは、ついに6代目となる新型が世界初公開された。将来導入されるだろう日本仕様は、やはりハイブリッドのeボクサー搭載が濃厚。現行型からの価格アップは必至だ。新型を待つのもいいが、現行型なら今が断然買いどきなのである。 というわけで、圧縮したタイムスケジュールで慌ただしく取材を終え、旭川空港から帰路についたのだが、やっぱり行ってみたかった日本最北の地。いつかリベンジなるか!? ■フォレスター KS-01 価格:388万円(ベースグレード:Xブレイク) 近畿地区スバルグループ(大阪、京都、滋賀、兵庫)限定100台の特別仕様車。パナソニックNAVIパック4点(8インチビルトインナビ、ドライブレコーダー、リヤビューカメラ、ETC2.0車載器キットほか)、カーゴステップパネル樹脂、リヤゲートプロテクター、そしてウィルダネス仕様のホイールに冬用タイヤとしても使える、スノーフレークマーク付きのヨコハマ ジオランダーA/T G015 ホワイトレタータイヤを特別装備。これに標準タイヤとホイールも付いてくる(実質2セット)。ちなみにベースグレードは、eボクサー車であれば変更可能だ。2024年3月25日までの期間限定。 試乗車はオプションのTHULE(スーリー)製キャリアバスケット(Thule Canyon 859XT)を装着。こちらもKS-01の購入特典として20%OFF(12万9800円→10万3840円)で購入できるのだ。 ■フォレスター OUTDOOR Gear Tune 特別装備合計価格:121万円(車両本体を含まず) こちらは千葉スバル オリジナルのラギッド仕様。足まわりはKS-01と同じくウィルダネス仕様のホイールにホワイトレターのジオランダー(35万4200円)の組み合わせとし、ルーフにはFRONT RUNNER(フロントランナー)製のルーフキャリアとDARCHE(ダーチ)製のサイドオーニング(37万4000円)を装着。ボンネットとルーフ、リヤゲートにはマットブラックのラッピング(38万5000円)、そしてフロント・リヤバンパー、サイドガーニッシュにチッピング塗装(36万3000円)を施した。以上の合計147万6200円が121万円(26万6200円OFF)に。対象グレードは、Xブレイクと特別仕様車のXエディション 〈文=戸田治宏 写真=山内潤也〉
戸田治宏 Haruhiro Toda