開発者支援や新法への対応など、グーグルが「Google Play」への取り組みを説明
グーグルは、Google Playの今後の展望や開発者への支援について説明した。 【画像】左=グーグル ポーラ・ワン氏、右=クナール・ソニ氏 Android端末で、アプリを探すための場所として提供される「Google Play」。グーグル Google Play APAC パートナーシップマネージングディレクターのポーラ・ワン氏は「アプリの発見」「ゲームプレイ」「必要な時・場所役立つコンテンツを提供すること」など、Google Playのビジョンや役割を説明する。 これまで、Google Playのデザインをより「コンテンツ中心のデザイン」に更新し、分かりやすくコンテンツの魅力をうったえかけ、利用者がコンテンツを見つけやすいようするなどの取り組みを進めてきた。割引や限定イベントなど、プロモーションの配置を変えて表示も大きくするなどの取り組みのほか、クロスプラットフォームでのゲームプレイをサポートするなど利便性を高めている。 アプリのみならず「キュレーションスペース」として、多数のマンガやアニメの予告編などを取り揃え、コンテンツと利用者の結びつき強化を図る。他国に先駆けて、2018年にスタートしたGoogle Playポイントはグローバルで560億ポイントの交換実績があるなど、利用者を伸ばしていることが示された。 セキュリティへの取り組みとして「Play Integrity API」として不正行為の防止など、ユーザーを保護する仕組みの提供などが試験的に始まっているという。同APIを利用したアプリとそうでないアプリでは平均で80%、不正利用が少ないとされた。 欧州などに続き、日本でもアプリストアの寡占などを禁止する、スマホソフトウェア競争促進法が成立した。ワン氏は「新法に対してはすでに真剣に取り組んでいる」として「ユーザーの利便性を損なわないようにどう進めるか、エコシステムのなかで開発者やユーザーなどパートナー全員が繁栄することが我々の目的。公正取引委員会や規制当局とコンプライアンス中心に進めていく」と話した。 19日に発表された、2024年に日本のGoogle Playで人気を集めたコンテンツを紹介する「Google Play ベスト オブ 2024」は、ベストアプリに小学館のオリジナル漫画を配信する「マンガワン」が、ベストゲームにはアイドル育成シミュレーションゲーム「学園アイドルマスター」が選ばれた。22日には「Gemini API デベロッパーコンペティション」の詳細が発表される予定で、日本からも2人の受賞者が発表されるという。
ケータイ Watch,北川 研斗