女子ゴルフ、R&Aもトランス選手の出場禁止
【AFP=時事】ロイヤル・アンド・エンシェント・ゴルフ・クラブ(R&A)は12日、男性として思春期を過ごしたトランスジェンダー女子選手について、2025年からR&A主催大会への出場を禁止する方針を明らかにした。 【写真】セメンヤからトーマスまで ジェンダー規定変えたスポーツ選手5人 英スコットランドのセントアンドルーズに拠点を置き、米国とメキシコ以外のゴルフ競技を統括するR&Aは、医療および科学の専門家と「広範な協議」を行った上で、「公正な競技規則」とする新たなガイドラインを設けた。この動きは、全米女子プロゴルフ協会(LPGA)と全米ゴルフ協会(USGA)が先日定めた新しい方針に倣うものとなっている。 R&Aは声明で、「ゴルフは性別に影響されるスポーツで、男性の思春期がパフォーマンスに優位性をもたらす証拠が示された」とし、「2025年から、R&Aが主催する女子プロツアーおよびアマチュアエリート選手権におけるゴルファーの出場資格は、出生時に女性であったか男性の思春期が始まる前に女性に性転換していることが条件となる」「出生時の性別が男性で、男性として思春期を経験した選手はこれらの大会への出場資格はないが、R&A主催の男子プロツアーとエリートアマチュア選手権への参加は可能である」と説明した。 R&Aの最高経営責任者(CEO)を務めるマーティン・スランバーズ氏は、「ゴルフはすべての人に開かれるべきであり、スポーツの発展に貢献するものと確信しているが、われわれにはエリート大会において選手たちが公平かつ平等に競技できるようにする義務があると認識している」と述べた。【翻訳編集】 AFPBB News