「ダルビッシュの英語はスゴい」米国人記者が驚いた…メジャー日本人選手たちに言葉の壁「イッペイはうまかった」「通訳介さず大騒動の選手も」
メジャーリーグで活躍する日本人選手たち。「通訳によって選手の印象が変わる」は本当なのか? そして米国人ジャーナリストが「いちばん英語がうまい」と思った日本人選手とは? ニューヨーク・タイムズ紙などに寄稿するスコット・ミラー氏に聞いた。【全2回の2回目】 【最新写真】同僚全員ダルさんに注目“まるで先生”英語で話すダルビッシュ…193cm大谷翔平×196cmダル…“まるで俳優”の2ショット、「ごめん、ごめん…」謝る大谷さんに審判もニッコリ…ロン毛→短髪に激変の大谷【愛されすぎな日常】を一気に見る ◆◆◆
通訳で選手の印象は変わる?
ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はシーズンが始まってから、大谷翔平が以前よりオープンになったと話したことがあった。 「長年頼り切っていた通訳がいなくなったことが、オープンになった一番の要因かはわからない。英語が母国語ではない人でも積極的に英語で話せば、その方が円滑なコミュニケーションにつながるという面はあると思うけれどね。 メディアの一員として言うと、通訳を介するか介さないかによってその選手の印象が変わることはないね。日本人選手の多くはメディアと話すときは通訳を介しているし、彼らが乗り越えなければならないものがどれほど大変かも想像できるし、英語をしゃべるかどうかはあまり気にしていない。イチローがマリナーズでプレーしていたときのことを思い返すと、彼はメディアの囲みや会見で、直接英語で話すことはなかったが、通訳を介して語られるイチローの話は常に面白かった」
「英語がうまい」と思った日本人選手
では、これまで取材した中で英語がうまいと思った日本人選手は誰だろう。 「ダルビッシュ(有)だね。パドレスの球場によく取材に行くため、彼と接する機会が多いので特に印象が強い。彼が2012年にレンジャーズに入団してメジャーでデビューした当初は日本語しかしゃべらなかったが、今は自然に英語を使いこなせている。メジャーデビュー当初から劇的に変わった。 囲み取材のときなどは通訳を介することが多いが、クラブハウスで顔を合わせると挨拶を交わすし、カジュアルな言葉のやり取りも英語でする。1対1の短いインタビューを何度かさせてもらったことがあるが、彼と英語で話すのは楽しい。通訳がいるかいないかで選手の印象は変わらないとは言ったが、通訳がいなければ話しかけやすいというのはある」 一方で通訳を介さなかったためにトラブルに発展した事例もつい最近起こった。大谷が敵地のメッツ戦で14号本塁打を放ったときのこと。その一発を浴びたメッツの救援投手ホルヘ・ロペスが直後にいら立って退場処分となり、ベンチに戻る際にグラブを客席に投げ込み、試合後の囲み取材で「自分のしたことには何の後悔もない」と言い放ったのだが、その後のロペスの発言を巡って騒動になった。プエルトリコ出身でスペイン語が母国語のロペスは通訳を介さず英語で話し、「自分は最悪のチームにいる」と言ったと米メディアに伝わり物議をかもしたのだ。後から「自分はチームメートとして最悪だ」と訂正するも、通訳なしで話したことで「最悪なのはチームなのか、それとも自分なのか」が混同され、ロペス自身が窮地に陥る事態となった。
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