ソラナ、日本に本格参入──元dYdXの大木氏がSuperteam Japan代表就任【インタビュー】
待望の発足
──グローバルでは、Superteamはいつ頃から始まっているのでしょうか。 2022年だったと思います。最初はインドから始まり、今は10カ国以上に広がっています。日本は大きな経済規模があり、すでにソラナジャパンというコミュニティがあって、ディスコードに2000人以上のメンバーがいます。熱いユーザーもバリデーターも開発者もいます。「日本にSuperteamはなぜないの?」という状況でした。 ──日本のWeb3は大企業の関与が特徴的と言われますが、大企業への働きかけは注力していくのですか。 ぜひ、やっていきたいと思っています。実際にプロダクトを開発したいと考えているところから、R&D段階のところ、またアイデアベースで模索中というところまで、我々の考え方やソラナの利点を伝えつつ、技術的なサポートも行っていく。デベロッパーリレーションができる人材をチームメンバーに揃えて、具体的なサポートをしていきたいと思ってます。 もちろんSuperteamだけでなく、冒頭に説明したバウンティの仕組みを使って、コミュニティを巻き込み、還元していくことで、関わる人を増やしていきたい。 ──バウンティの仕組みや具体的な報酬額を考えることは、大変な作業ではないですか。 グローバルですでに2、3年の実績があり、「こうしたバウンティは応募者が多い」「予算はこれくらいでOK」というフレームがあります。各国のSuperteamとは週に1回、ミーティングを行い、情報を共有しています。同時に「コミュニティGDP」で競い合うなど、良い意味でのライバル関係があります。 その意味で、コミュニティ作りではソラナは進んでいると思っています。今、時価総額で見ても、ビットコインやイーサリアム、BNBに次ぐ位置にあります。チェーンとしてポテンシャルがあり、グローバルでのコミュニティ作りの知見もあり、開発者の力も強い。日本にはすでにコミュニティが存在しており、我々はオフィシャルな存在として、グローバルとの架け橋になります。日本の活動や貢献をグローバルに伝えることも大事だと思っています。 ──日本のWeb開発では、アスターやポリゴン、アバランチなどの動きが伝えられています。ライバルとして意識しているチェーンはありますか。 「ない」と言えば嘘になりますが、ソラナとしてできることを粛々とやっていきたいと考えています。ソラナの強みとしては、高速性、低コストがあり、「早い、安い」などと言われますが、「早い、安い、楽しい」だと思っています。コミュニティの力が大きな特徴で、一緒に盛り上げられる体制を作っています。そのアドバンテージやユニークさを生かしていきます。