ガザ停戦「就任式までに良いニュース」 次期米政権の中東担当特使
トランプ次期米政権で中東担当特使を務めるウィトコフ氏は7日、パレスチナ自治区ガザ地区で続くイスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘について「(20日の)トランプ氏の大統領就任式までに、良いニュースを発表できると希望を持っている」と述べた。停戦や、ハマスが拘束する人質の解放の実現に期待を示した。 【写真】4000人の子供が手足切断 イスラエルが使った「特殊兵器」 停戦や人質の解放を巡っては、バイデン政権が交渉の仲介をしているが、ウィトコフ氏も動いている。7日はトランプ氏が南部フロリダ州で開いた記者会見に同席し、中東カタールの首都ドーハで続く停戦交渉に関して「かなり進展している。(合意の)寸前まで来ている」と強調した。 トランプ氏は会見で、ハマスに対して「私の就任までに人質が解放されていなければ、中東で地獄のような状況が起きるだろう」と改めて警告した。 米メディア「アクシオス」によると、ハマスは米国人7人を含む約100人の人質を拘束し、うち約半数が生存しているとみられる。現在の交渉が合意に達した場合、「第1段階」として6~7週間の停戦に加え、ハマスが30人程度の人質を解放し、イスラエルは収監する数百人のパレスチナ人を解放する見通しだ。 ただ、アクシオスの報道では、イスラエルの当局者は「ほぼ全ての問題で隔たりがあり、20日までの合意は難しいだろう」と述べたという。【ワシントン松井聡】