2025年、サッカー界のNewスターになるのは誰だ ビッグクラブ行きあり得るマルムシュ、スビメンディ、ニコ・パスら主役候補たち
2024年はヤマルが世界的スターに
2024年はバルセロナ所属のスペイン代表FWラミン・ヤマルが大ブレイクしたが、2025年にスターとなるのは誰だろうか。 英『BBC』が早くも候補者をリストアップしているが、まずはフランクフルトで活躍するエジプト代表FWオマル・マルムシュだ。今季前半戦最大のサプライズ選手と言ってもいいはずで、ここまでブンデスリーガで13ゴール7アシストと圧巻の活躍を見せている。エジプトサッカー界にとってはリヴァプールのモハメド・サラーに続くスター候補であり、ビッグクラブへ向かう日もそう遠くはないはず。2025年は昨年の勢いそのままに、サッカー界の主役となるかもしれない。 スペインからは、移籍が噂されるレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディだ。昨夏の移籍には消極的だったが、現在ソシエダは調子が上がっていない。スビメンディ移籍の話題は再び盛り上がりを見せていて、スペイン代表の先輩でもあるMFロドリを負傷で欠くマンチェスター・シティが興味を示しているとされる。 スペインサッカーを専門とする記者のギジェルモ・バラゲ氏もスビメンディを絶賛していて、ロドリに次ぐ世界No.2の守備的MFと評価する。 「彼はおそらくロドリに次ぐ世界最高の守備的MFだ。夏の退団はなかったが、今は退団の準備ができている。シティがロドリの代役を望むなら、彼にすべきだ。彼はフィジカルが強いわけではないが、試合の流れをよく読み、チームをリードできる」 23歳以下の選手で注目すべきは、イタリア・セリエAのFCコモで旋風を起こす20歳のアルゼンチン人MFニコ・パスだ。昨夏にレアル・マドリードのカスティーリャから加わった選手で、今季前半戦の活躍から市場価値は2000万ユーロまでアップしている。昨年にはアルゼンチン代表デビューも果たし、そのボールタッチは優雅で美しい。 レアルはパスの買い戻しオプションを保有しているが、バラゲ記者は買い戻すべきとレアルに助言している。 「彼はマドリーに必要な選手だ。彼はマドリーのOBであるレドンドを思わせる。彼は全ての能力を備えているんだ。得点力、チャンスメイク力、そして中盤でリーダーシップを発揮できる。サイズもあり(186cm)、プレイは優雅だ。マドリーが買い戻さないなら、驚くね」 若手部門でに限れば、今季前半戦のパスはNo.1級のインパクトがあったと言える。アルゼンチンの今後を担う存在となる可能性があり、ビッグクラブでプレイすべき逸材だろう。 今後本格的にブレイクするかもしれない候補者としては、バイエルンからハイデンハイムにレンタル移籍している19歳のU-21ドイツ代表MFパウル・ヴァナーだ。バイエルンのアカデミーで育ってきた最高級の逸材であり、トップ下からウイングまでこなせる。ハイデンハイムではブンデスリーガで3ゴール1アシストの結果を残しており、後半戦でさらに数字を伸ばせるだろう。 さらにもう1人。2023年にレバンテのアカデミーからレアル・マドリードへ加入した17歳のスペイン人DFジョアン・マルティネスだ。 190cmのサイズを持つセンターバックで、昨夏はチームのプレシーズンにも帯同。バラゲ氏はNewセルヒオ・ラモスと期待をかける。 「彼は昨年に負傷を負ってしまったが、マドリーは彼との契約を更新した。彼は新たなセルヒオ・ラモスになると思っている。マドリーで成功するための全てを備えている」 現在レアルではセンターバックに負傷者が続出しており、今後補強が必要なポジションの1つだ。17歳のマルティネスを抜擢するのは早すぎるが、もう少し時が経てばセンターバックの3、4番手と計算できるのではないか。 果たして2025年にNewスターとしてインパクトを残すのは誰になるのか。2025年にはアメリカでクラブワールドカップも開催されるため、そこで思いもせぬスター候補生が出てくるなんてこともあるかもしれない。
構成/ザ・ワールド編集部
【関連記事】
- 今季の出場は“6分間”のみ 冨安はもうアーセナルの主力になれないのか「怪我が続いていて頼りにならない」
- 欧州離れても影響力は絶大 2026W杯へC・ロナウド、メッシ、ネイマールの《BIG3》はまだまだサッカー界の主役となれる
- 中国移籍とともにセレソンから外れた オスカルの“7年間”は過小評価されてきたのか「中国でプレイする選手への偏見は大きい」
- 2024年はスロット、デ・ラ・フエンテら“バランス型”の指揮官が成功 ポステコグルーら哲学が強すぎる指揮官は失敗ケースが目立つとの指摘も
- ミリトン、アラバに負傷が続く中で《年間50試合》とフル稼働な2024年 レアルの守備はリュディガーがいなければ大変なことになっていた