タジマモーターがミニカー規格のEV「Tミニ」発表。超低床バスと5ナンバーの商用EVも登場
標準で快適装備を豊富に揃えたミニカー「Tミニ」
2024年7月5日、タジマモーターコーポレーションは5つのEVを発表。ミニカー規格の「Tミニ(T-mini)」、グリーンスローモビリティの「NAO2-8J」と「NAO2-6J」、そして商用バンの「TVC-700」と乗用ワゴンの「TWC-07」を公開した。 【写真】タジマモーターが発表したEVをすべて見る EVのモデルラインナップはここ数年で急増して需要も高まっていたが、それも一巡して踊り場に差し掛かった感もある。ただこれは一般消費者向け市場の話で、近い将来のカーボンニュートラル実現に向けて動いている企業や地方自治体などにおいては、ガソリン車の社有車/公用車をEVに切り替える傾向が続いていくと予測される。 そうした中でEVを開発・製造、主にB to Bでの販売を行っているタジマモーターコーポレーション(以下、タジマモーター)が新型EVを3モデル(仕様違いで5モデル)を発表した。 上述したように対企業向けの販売をメイン事業にしてきたが、今回発表された新型のひとつに一般ユーザー向けの乗用車「Tミニ」がある。全長2.4mで全幅1.1mの1人乗り、定格出力0.59kWのモーターを搭載するなど第一種原動機付自転車、いわゆるミニカー規格の超小型モビリティだ。 タジマモーターは従来、同じようなサイズ感の「タジマ・ジャイアン」をラインナップしていたが、実はこのモデルはミニカー規格におさまらないモデルで、ナンバー取得にあたっては特別な申請を必要とするため自家用車としての販売はこれまで行われていなかった。 そんな状況で登場したTミニは108万9000円という車両価格でありながら、快適装備が充実しているように見える。ミニカーというと簡素な装備というイメージだが、エアコン(マニュアル)や盗難防止アラーム、スマートキー、パワーウインドウ、USB AポートとMP3プレーヤー、さらにはLEDヘッドライトなどを備えて機能性/実用性が高められている。 駆動用バッテリーには、およそ5時間で満充電になる5.8kWhのリン酸鉄リチウムイオン電池を採用して、約80km(30km/h定地走行)の航続可能距離を実現している。自動車専用道路を通行できないミニカー規格であれば必要十分なレンジといえそうだ。 ミニカー需要が高まりつつある今日この頃、たまご型の丸みを帯びた可愛らしいデザインも相まって注目を浴びるのではないだろうか。