平本蓮がドーピング疑惑を完全否定「一切やっていない。自分からお願いしたような事実は全くない」血液検査や毛髪検査も辞さずの構え
格闘家の平本蓮(剛毅會)が9月2日、都内で会見を開き、一連のドーピング疑惑について「一切ドーピングに関することはやっていない」と完全否定した。 平本は「超RIZIN.3」(7月28日)もメインイベントで朝倉未来と対戦し、1RでKO勝ちを収めたのだが試合前後から“ドーピング疑惑”が一部でささやかれていた。 会見の冒頭、平本は「今回の騒動について自分の口から話したいと思って、この記者会見を開かせていただきました」と挨拶。そしてRIZIN、朝倉、観客、格闘技ファンへ心配をかけたことへの謝罪の言葉を述べたうえで「自分は一切ドーピングに関することはやってもいませんし、自分からドーピングをお願いしたような事実は全くありません」とドーピングを明確に否定した。 今回の騒動は試合後の8月18日、堀江貴文氏が三崎優太氏との動画で朝倉vs平本戦について「とんでもない話をミゾから聞いてしまったんだよね」と発言したことから、SNSで平本のドーピング疑惑が再燃。ミゾというのはBreakingDownの共同経営者の溝口勇児氏。 その後、「復活の日本」というアカウントがXで平本と何者かによるドーピングに関する会話を疑われる内容の通話音声を公開。平本自身が沈黙を守っていたこともあり、SNS上ではさまざまな意見や分析、誹謗中傷が飛び交うこととなったが、27日には総合格闘家、プロレスラーでYouTuberのシバターが自らのYouTubeチャンネルで平本の通話相手を現在、DEEPを主戦場とする総合格闘家の赤沢幸典であると暴露。その翌日には赤沢がXに長文を投稿し、音声の相手が自分であることと、自らが薬物を平本に用意したことを明かした。翌日にはドーピング薬の振り込み画像も“証拠”としてアップした。
平本は会見で今回の騒動について「なぜこんなことになったのか自分なりに考えてきた」と話したうえで、事の経緯を説明した。 平本によると5月にフィジカルトレーナーとトレーニングしている際に赤沢が現れ「ドーピング検査が大丈夫なトレーニングの効率が上がるいいサプリがあるから買わないか?」と勧められたという。そして「その時は赤沢氏を信頼していたので購入させてもらいました。6月にぐるぐるまきの状態のサプリを受け取って自宅の置いておいたところ、所属事務所の人間が家に来て“今は風邪薬でもドーピング違反になるから接種しないほうがいいんじゃないか”と言われて、そのままにして自分は一切使いませんでした」と購入したことは認めたものの「赤沢氏から連絡があり、録音を聞いている人もいると思うが、信頼関係もあったのでむげにすることもできないと思い、使用していると話を合わせていました」と赤沢との電話のやり取りについて説明した。 その会話の中での「注射」の部分については4月にアイルランドに修行に行った際に右ヒザの靱帯を損傷し、一時は歩けないくらいの状態となり、試合まで1カ月を切ったくらいでも治らず、フィジカルトレーナーから「ドーピング検査も問題ない」という注射を進められ、数回、自分で打ったことを認めた。そのフィジカルトレーナーは高校生から付き合いのある信頼している人物とのこと。 また赤沢についてはMMAデビュー後、総合格闘技を学ぶ指導者やトレーナーが少なかったころに練習の相談に乗ってくれたり、落ち込んだ時には励まされたりという関係になり、試合でも2回セコンドについてもらい、その2試合とも勝利したことから信頼関係が深まったという。そして「今でも信じられない気持ちでいっぱいです」とその胸中を明かした。