タイソンの“復帰戦”判定負け に2階級4団体統一王者クロフォードが反応「パンチが97発なんて、おかしなことだ」
◆プロボクシング ▽ヘビー級2分×8回戦 〇ジェイク・ポール (判定) マイク・タイソン●(11月15日=日本時間16日、米テキサス州アーリントン AT&Tスタジアム) プロボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン(米国)が15日(日本時間16日)、登録者数約2080万人のユーチューバーでプロボクサーのジェイク・ポール(米国)とヘビー級のノンタイトル8回戦(1ラウンド2分)で対戦。0―3判定負けした。 戦績は58歳のタイソンが50勝(44KO)7敗2無効試合、27歳のポールが11勝(7KO)1敗。 タイソンが今回、手にする賞金は約2000万ドル(約31億円)とも伝えられているが、試合のデータなどを集計する米COMPUBOXが出したデータによると、ポールの総パンチ数278発に対し、タイソンは97発。序盤こそジャブを突いて前に出たタイソンだったが、4回と6回は8発打って、ポールに当たったパンチは0だったという。8回も6発中1発しか的中していない。最終回終了間際にはお互いに攻撃をやめて、ポールが手を後ろに回して頭を下げる場面もあった。AT&Tスタジアムには7万2300人が集まったが、スタジアムが大きく揺れるような場面は見られなかった。 2階級で4団体統一を果たしたWBA世界スーパーウエルター級(69・8キロ以下)王者テレンス・クロフォード(米国)は自身のXで「私はマイク・タイソンが好きだが、彼らは彼を過大評価している。彼はtrash(ゴミ)のように見えた。あれだけ長い間トレーニングして、試合全体で97発しかパンチを打たなかったことなんて、おかしなことだ。彼がケガをしなかったことだけがただただ、うれしい」と投稿した。 ◇ルール 1ラウンドは通常の3分から2分に短縮されて行われた。グラブも通常の10オンス(約283・5グラム)より大きい14オンス(約396・9グラム)が使用された。ただ、試合はエキシビションではなく、米テキサス州のライセンス規制局から認可を受けたプロボクシングの公式戦として行われ、結果は両者のプロ戦績に反映されるという。
報知新聞社