「1番打者・大谷翔平」の特大ホームラン、打点だけでない“3つの魅力”…ただベッツ骨折ドジャースには「オオタニ後の打順どうする問題」が
「2番最強打者」理論の中で最も好成績は2番だが
打者・大谷は773試合に出場しているが、そのうち719試合がスタメン。6番以降の下位打順は、移籍1年目の2018年に集中している。まだ大谷の力量を測りかねている時代に「お試し的」に打線に並べたというところか。 しかし、実力が証明されてからは、上位を打つことが多くなった。 指揮官は、抜群の長打力がある上に俊足の大谷には、出来るだけ多くの打席を回したいと考える。だから、大谷の打順は初回に必ず打席が回る1~3番に集中している。 近年のMLBでは「2番最強打者」のセオリーが定着している。大谷も2番での出場が一番多い。そしてOPS1.000超というすごい成績を残している。 ついで3番、昨年までのエンゼルス時代はマイク・トラウトと大谷で「2番、3番」を交替で打つことが多かったのだ。 1番はこれまで64試合しか出場していない。しかしOPS.904と悪くない成績を収めている。慣れれば、この打順でも好成績を上げるのは間違いない。
1番打者で変化するだろう“3つの個人成績”とは
1番を打つことで――大谷の個人成績は、かなり変化するはずだ。 まず1つ目は「打点は減少する」。 1試合、4~5打席が回って来るうち、1打席は「走者なし」になるのが確定するから。今年の大谷は、1番を打つベッツの出塁率が高いことを受けて、打点を稼いだ面がある。ただ、何度も紹介しているが、MLBでは「打点」は運の要素が多いとして、あまり評価されない。言い換えれば、打点が減ることは問題視されない。 その代わりに「得点」、つまり本塁を踏む回数は増えるはずだ。 実はMLBで得点は、打点よりも評価が高い。なんといっても野球は「より多く得点を挙げたチームが勝つ」ゲームだから。どんな形にせよ、得点が多い選手は評価が高くなる。大谷は現時点で57得点とナ・リーグトップ。タイトルではないが、これはぜひ狙いたいところだ。 2つ目は「安打数も増加する」。 なんといっても1番打者は打席数が多いから、安打数も当然増える。 現時点では、昨年の首位打者であるパドレスのルイス・アラエスが98安打を打って1位だが、大谷はこれに次ぐ2位の91安打。最多安打もタイトルではないが、イチローはリーグ最多安打を7回も記録している。今季の大谷はイチロー以来の最多安打、さらには日本人ではイチローしか記録していない「シーズン200安打」も狙えるだろう。 そして、打席が増えるということは、本塁打を打つチャンスも増えることでもある。
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