倉敷商、選抜旗に意欲新た 新型肺炎影響、壮行式は中止 /岡山
19日に開幕予定の第92回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)に向け、倉敷商(倉敷市白楽町)に1日、開会式の入場行進で掲げる選抜旗が授与された。部員18人と梶山和洋監督(32)らが参加し、大会に向け改めて意欲を燃やした。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 授与式は当初、全校生徒が参加し5日の壮行式の中で行う予定だった。しかし新型コロナウイルスの感染予防対策に伴う2日からの休校措置を受け、壮行式は急きょ中止に。授与式のみを参加人員を縮小し、休校前に前倒しして実施した。 毎日新聞岡山支局の安達一正支局長が選抜旗を川井敏之校長に授与し、川井校長から原田将多主将(2年)に手渡された。川井校長は「今はいろいろな制約があり、不安な気持ちもあると思うが、置かれた状況は他の出場校も同じ。今まで培ってきた粘り強さを発揮できるよう、平常心を持って大会に臨んでほしい」と部員らを激励した。原田主将は「普通の旗とは違って、とても重く感じる。開会式ではたくさんの人の思いを背負って行進し、チームの目標であるベスト4を目指したい」と決意を語った。 同校ではこの日、卒業式も実施したが、在校生は参加を見合わせた。2日からの休校を受け、野球部の練習は同日から休止となる。また7~11日に予定していた沖縄への遠征も取りやめた。大会は4日の運営委員会で今後の方針が協議される予定で、同校の富田耕成教頭は「4日の決定を待って、それから今後の練習について考えていく」と話した。【松室花実】