コーヒーミルから感じた工業製品の精度 じつはバイクに使われている技術はとんでものでは!? バイク乗りのコーヒー屋デイドリップ通信VOL.10
コヒーミルの選び方のポイントは?
こんにちは!バイク好きのコーヒー屋、Day Drip Coffeeのクロダです。コーヒーとバイク。それぞれに奥深い世界観を持つ魅力的な存在ですね。このコラムでは、そんな二つの世界を行き来するうちに見えてくるトピックをお届けしています。今回はコーヒー豆を粉に挽く器具、コーヒーミルについてです。 【画像】筆者(黒田悟志)愛用のコーヒーミルを画像で見る(8枚)
豆からコーヒーを淹れるためには欠かせないものですが、様々な種類があってピンキリの世界です。先日たまたま縁あって、新しいコーヒーミルを手に入れたのですが、その材質や構造の進化に思うところがありましたので、そんなお話を。
コーヒーミルはいろいろなタイプがあります。まず最初に分類できるのが、電動か手動かという動力源の違いでしょう。 その次に歯の構造(タイプ)、歯の材質と精度や容量といった作りの部分の話。それがそのまま用途の違いにもなる感じですね。 バイクで言えば排気量やエンジンのタイプ、バイク自体の構造の違いで様々なタイプに分かれるのと似ています。今回入手したコーヒーミルは手動式のもので、とてもコンパクトな小型のものです。用途的にはアウトドア向けですが、よく見ると実体はそれを超えた作りで、とても感心してしまいました。
僕がいつもアウトドアで使っていたミルはセラミック刃のタイプで、材質的には摩擦熱を持ちにくく、錆びないので水洗いが出来る、といった特徴があります。 でもミルにとって一番重要なのはもちろん挽き具合。挽いた粒の大きさが揃っていて(粒度が均一)、微粉と呼ばれる余計なパウダーの発生が少ないほど良いミルと言われています。刃のエッジが鋭ければキレイな仕上がりになりやすいのですが、セラミックは刃を立たせ過ぎるとカケてしまうリスクもあるので、少しすり潰す感じの仕上がりになります。
今回入手したものはステンレス刃を持つものです。SUS420系のステンレス鋼を使っているようで(違っていたらスイマセン!)、これは熱処理により高い強度や硬度が得られるため、刃物や医療器具、手動工具などに使われたりするものです。これにより非常に切れ味鋭い刃を作ることが可能となります。