インテルのモラッティなどに代表される「古き良きパトロン型オーナー」の時代はもう…【現地発】
北から南まであらゆる都市へ外国資本が進出しつつある
2022年12月にミランのCEOに就任したのがこのフルラーニだ。前オーナーの『エリオット』から引き抜き、舵取りを任せている。(C)Getty Images
この10年で一気に増えたのが外国資本によるクラブの買収だ。払った犠牲は確かにあるが、その一方で新たな発展のチャンスがもたらされているのも事実。インテルのモラッティなどに代表される「古き良きパトロン型オーナー」の時代は、完全に終わったのかもしれない(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2024年1月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― グローバリゼーションの波は、カルチョの世界にも押し寄せている。 外国人オーナーの数はセリエA20クラブの3分の1を上回る7クラブ、下部リーグも合わせると計23クラブにまで増加した。セリエA上位でイタリア人が保有しているのは、ナポリ(アウレリオ・デ・ラウレンティス会長)、ユベントス(アニエッリ家)、ラツィオ(クラウディオ・ロティート会長)の3つだけ。ス
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