名将・永田監督も破顔!ユーティリティ選手、コンバート選手が次々活躍で日大三島コールド勝ち!【24年夏・静岡大会】
<第106回全国高等学校野球選手権静岡大会:日大三島8―1磐田西(7回コールドゲーム)>20日◇3回戦◇愛鷹広域運動公園野球場 【トーナメント表】夏の静岡大会 これまでの結果 いよいよ静岡大会も、前日とこの日でベスト16を目指す3回戦の戦いとなってきた。ここからは、試合間隔も短くなり、胸突き八丁、苦しいところでもある。 日大三島は報徳学園を率いて全国制覇の実績もある永田裕治監督が就任して以降、東部地区では存在感を示しており、2022年には春夏連続出場も果たしている実力校だ。今大会も2回戦では浜松湖東に9対0とコールド勝ちしてきている。 これに挑む形となったのが磐田西。ここまで浜松湖北、浜松東を下しての進出である。 先制したのは磐田西。初回、相手失策で先頭打者が出ると、安打が連なって先制した。立ち上がりにやや安定感を欠いた竹田晧晴投手(3年)を、磐田西が巧みに突いていき、4番粟倉悠成選手(3年)の右前へのタイムリー打が出た。 しかし、これで日大三島は目が覚めた。直後の2回にビッグイニングを作る。 日大三島は連続四球とバントで一死二、三塁とすると、8番市川晋捕手(3年)が右前打で2者を返してたちまち逆転。さらに、9番の武田投手自らも中越三塁打を放つと、島田渚生選手(3年)も、中前打でこの回4点が入った。 これで試合の主導権は日大三島のものとなった。 日大三島は先発・竹田投手が5回途中まで投げて、森賀碧投手(2年)に繋ぎ、7回からは、一死ごとに齋藤晧大投手(3年)とエースナンバーの関野巧真投手(3年)と永田監督は細かく繋いでいった。 日大三島は5回にも2つの押し出しで2点を追加し、7回には森賀投手自らの2ランが飛び出した。これには、永田監督も「ビックリしたね。ホームランなんか打ったのは、初めてとちやうかなぁ」と笑っていた。 森賀投手は元々内野手で、三塁を中心のユーティリティプレーヤーだという。チーム事情で投手の練習もしていた。また、外野手も内野手からのコンバートが多いという。リードオフマンの島田選手なども、元々は内野手だったという。そんなこともあって、外野守備でも打球に対する反応が素晴らしく、この日もいくつかの好守で投手陣を救っていた。また、脚もあるので、「単打で出ても盗塁できるから、三塁打なるのと同じやからね」と、永田監督の期待と信頼は厚い。 磐田西は、先制点こそ挙げたものの、2回にひっくり返されてからは、やはりシード校の壁は厚く、力で封じ込まれてしまったという印象だった。