警察ドラマ『ギークス』主演の松岡茉優さん。「キビキビ働いて定時にあがる真っ当さが愛おしい」
『ギークス~警察署の変人たち~』で、主人公である小鳥遊(たかなし)警察署刑事課鑑識係の鑑識官・西条 唯を演じている松岡茉優さん。 今回は、松岡さんに作品の見どころなどお話を伺いました。
キビキビ働いて定時にあがる西条の真っ当さがとても愛おしい
“ギーク”とは、好奇心旺盛で卓越した知識や技術をもっているのに、人間関係を苦手とする人たちのことで、いうなれば賢いオタク。 放送中の『ギークス~警察署の変人たち~』は、頭はきれるのに人間関係に難アリな警察署勤務の3人の女性ギークが、週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシストしてしまう、新感覚の“井戸端謎解きエンターテインメント”。 松岡さん演じる西条と、産業医の吉良ます美(田中みな実)、交通課員の基山伊織(滝沢カレン)が、毎週末の金曜日にお決まりの居酒屋に集まっていると、刑事たちが事件の悩みをもってやってきます。そこで3人の知識をもとに捜査の違和感や矛盾点を指摘していくと、意外な事実が発覚し、うっかり事件を解決してしまうというストーリーです。 「3人のギークが井戸端会議をしながら事件解決をするのですが、それはすべて刑事さんたちの手柄に。でも、ギークたちは手柄が欲しいわけでも昇進したいわけでもないので、その手柄を『どうぞどうぞ』と差し出してしまう。その潔さに惹かれます。木曜の夜、少し遅めの夕食を食べながらゆるゆると観ていただけたら。事件は謎解き感覚で解決してしまうのに、仕事やプライベートではなにかとこじらせている彼女たちの姿が、平日のあと1日を乗りきる源になったらうれしいです」 西条は優れた記憶力で、物事の細部を即座に把握できる高い証拠分析力をもっています。その反面、ムダな労力を使うことが大嫌いで、絶対に定時に帰るというモットーのもち主。吉良も基山も定時に帰ることから、署内では「省エネ3人組」と呼ばれています。 「彼女たちは、無気力でもサボっているわけでもなく、むしろ定時までに仕事を完璧に終わらせることに心を燃やしているんです。西条はだれよりもキビキビと働いているからこそ、定時に仕事を終わらせる。早く帰りたいのではなく、決められた就業時間を守りたい。この真っ当さを私は愛おしいなと感じています」 ドラマの最大の見どころは、3人の会話劇。松岡さん、田中さん、滝沢さんのテンポのいいかけ合いは、初共演とは思えないほど息がぴったり。3人は本作ですっかり仲よくなったそう。 「いいチームになるにはどうすればいいかな、と思っていましたが、いざ居酒屋の円卓に座って話していたら、スルスルとウマが合っていきました。おふたりに共通して感じているのはうそがないこと。だから、私もうそなくピュアでいられるのを日々実感しています。おかげで撮影もスムーズに進み、あっという間に仲よしになりました。プライベートでごはんを食べに行ったりするくらい。そんな私たちの会話も楽しんでいただけたらうれしいです」
ESSE編集部