台湾総統がマーシャル諸島入り、「われわれは家族のようなもの」
Kirsty Needham [3日 ロイター] - 台湾の頼清徳総統は3日、太平洋3カ国歴訪の1カ国目としてマーシャル諸島を訪問した。 首都マジュロに到着した頼氏は、台湾の先住民が同諸島の最初の入植者と文化を共有していることに言及。「台湾とマーシャル諸島は自由と民主主義の価値観だけでなく、伝統的なオーストロネシア文化も共有している」と述べた。 ライブ配信されたマーシャル諸島のハイネ大統領との会談で「われわれは家族のようなものだ。互いに支え合う緊密なパートナーでもある」と語った。 オーストロネシア民族は17世紀に中国大陸から漢民族の入植者がやってくる何千年も前から台湾で農業を営んでいた。 ハイネ氏は「あなた方の政府と国民はわれわれにとってとても身近で大切な存在だ。あなたの国賓訪問はまた、成熟し、時の試練に耐え、そしてこれからも成長し続けると私が確信する2国間関係を示している」と語りかけた。 頼氏は現地議会で演説し、老朽化が進む国有航空会社の航空機更新に財政支援を申し出た。「台湾はマーシャル諸島航空が地元の航空サービスを改善できるよう、同国政府に新しい航空機購入向けの優遇融資を喜んで提供する」と述べた。 頼氏は歴訪前に米ハワイに立ち寄った。 マーシャル諸島に次いでツバルを訪問し、米領グアムに立ち寄った後、パラオに向かう。台湾には6日夜に戻る。