今の日本の平均年収っていくら?"ゆるブラック企業"で転職を検討する人が「約6割」という結果に
日本の平均年収はいくら?グラフで見る
令和4年の国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」によると、日本の平均年収は458万円でした。 男女別の内訳では、男性が563万3000円、女性が313万7000円となっています。 両者の差は249万6000円となりました。 平成26年時点でも男性522万6000円、女性273万8000円となっており男女差は248万8000円でした。 このことから、年収の男女差はこれまでと大きく変わっていないことが分かります。 では、年齢ごとの平均年収はいくらほどなのでしょうか。次章で確認していきます。
年齢別の平均年収をグラフで確認
続いて年齢別で平均年収をみていきましょう。 年齢階層別かつ男女別の平均年収は次のとおりです。 基本的には年齢があがるほど平均年収が伸びていきますが、50歳代後半がピークとなり、それを境に年収が低下していきます。 60歳になると定年退職を迎え、役職が変わることによって年収が下がるものと推測できます。 なお男女別でみると、男性は同じく50歳代後半まで上昇傾向となり、約700万円が最高となります。 これに対して女性は大きな上昇は見られません。 出産や介護など、ライフイベントに合わせて働き方を変えることが背景にあると考えられます。 では、平均年収が高い「業種」はあるのでしょうか。 次章で「業種別の平均年収」のグラフをみていきましょう。
業種別の平均年収はいくら?グラフで見る
平均年収は業種ごとに異なります。 業種別でもっとも平均年収が高いのは「電気・ガス・熱供給・水道業」の747万円となりました。 一方、平均年収がもっとも低かったのは「宿泊業・飲食サービス業」の268万円です。 両者で500万円近い金額差がありますので、転職に伴って高収入を狙いたいなら、業種選びも重要になってくるでしょう。
まとめにかえて
今回は、ゆるブラックに関する調査結果を見ながら、日本の平均年収について考えてきました。 日本の平均年収は、2022年時点で458万円でしたが、年齢や業種によって年収に差があることが分かっています。 思うように賃金が上がらない昨今、キャリアを考えて年収アップを目指す場合、業種や雇用形態にも注目しながら、自分に合った会社を見つけられるとよいですね。
参考資料
・国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」 ・総務省統計局「2020年基準 消費者物価指数 全国 2023年(令和5年)平均 (2024年1月19日公表)」 ・e-gov「労働基準法」 ・株式会社識学「“ゆるブラック”に関する調査」
中本 智恵