満タンになっていないのに給油ストップ……は時間切れ! セルフGSには「時間制限」が存在した
給油にはタイムリミットがあった
ガソリンの価格が相変わらず高い。9月以降、レギュラーガソリンの全国平均は160円以上のままだし、10月上旬でいえば162円台。ハイオクだと173円前後で推移している。 【画像】高速道路のガソリンがべらぼうに高い理由 ガソリンの価格は、土曜・日曜がやや安く、月曜日に値上がりするパターンが多いので、週末のうちに満タンにしておくのが賢いのだが、セルフ式ガソリンスタンドでは、給油量と時間の上限が定められているのはご存じだろうか。 レギュラーとハイオクは、「給油量=100リットルまで、給油時間=4分以内」。軽油は、給油量=「200リットルまで、給油時間=4分以内」。 これは計量機の機械的な事情ではなく、消防法で定められた安全上の取り決め。したがって、上記の給油量に達したり、制限時間を超えると、給油は自動的にストップする仕組みになっている。 給油量だけでなく、給油時間にまで制限があるので、給油速度についても触れておこう。 じつはフルサービスのスタンドと、セルフ式のスタンドでは、給油速度の設定が違う。セルフでは、レギュラー、ハイオク、軽油(標準型)ともに、毎分30~35リッター。それに対し、フルサービスのスタンドの給油速度は、レギュラー、ハイオク、軽油(標準型)ともに、毎分35~45リッターとなっている。 なお、大型トラックが利用するスタンドだと、軽油のみ高速型が用意されていることもあり、こちらのタイプだとセルフで毎分35~70リッター、フルサービスのスタンドで40~180リッターとかなり速い。 もっとも、乗用車であれば毎分30リッターだとしても、2分間=60リッターも給油すればほとんどのクルマは満タンになるはず。 燃料タンクが異常に大きい、ランドクルーザー70(120リッタータンク)やランドクルーザー100(96リッタータンク)、センチュリー(95リッタータンク)、レクサスLX(93リッタータンク)、ポルシェ・カイエン/パナメーラ(100リッタータンク)あたりでなければ、100リッター・4分以内という条件でも、とくに困ることはないだろう。
藤田竜太