「日本はどこに行っても人が多い」 それでもハワイの人が行ってしまう人気の温泉地とは
アメリカ・ハワイのロコ(地元民)と結婚し、現地で2人の子どもを育てている45歳・主婦ライターのi-know(いのう)さん。円安の影響もあり、今年の夏から冬にかけて、日本に旅行するアメリカの友人が倍増しているそうです。ほとんどの人が日本を大好きになって帰ってきますが、不満もちらほら……。そこで、第21回は「アメリカ人が温泉宿で受け入れられないモノ」です。 【写真】ハワイの旅行客が温泉旅館で苦手な場合が多いものの写真 ◇ ◇ ◇
学校を休ませて旅行することが多い
アメリカの学校では、日本にはない秋休みが10月に約1週間、設定されています。11月末にはサンクスギビング休みがあり、土・日曜日を含むと4連休。サンクスギビング休みが終わり、「やっと学校に行ってくれたー!」と思ったら、クリスマス前から2週間の冬休みに突入します(土・日曜日を入れると16連休……)。 こうした連休を利用して旅行の予定を組むのは、日本もアメリカも同じですが、大きく違う点があります。それは、アメリカ人の場合、連休にプラスして、子どもに学校を数日休ませて旅行するケースが多いことです。 長期休みが近づくと「学校を休んで旅行する場合は、事前にお知らせください」と、先生がメールをくれることもあるほど。今年のサンクスギビング前、ロコ男の友達はなんと6日間、学校を休んで旅行していました。 しかも、その子どもは学校の勉強に追いつけていないらしいので「よく休ませたなぁ~」と思ってしまいます。“勉強より経験”という価値観を持つ人が、アメリカには多いのでしょうね。
ちなみに小学校の場合、「1年間の欠席日数は15日間までが推奨」とスクールブック(校則)に書かれています。
ハワイのロコに人気の箱根
その友達ファミリーが向かったのは、日本。過去2回のコラムでもお伝えしましたが、2024年、ハワイのロコ(地元民)から人気だった旅行先は、圧倒的に日本です。 日本旅行で多くのロコが訪れるのは、東京や大阪、京都といった都市部はもちろんですが、箱根もかなり人気。その友達一家は、1泊1人約650ドル(約9万7000円)もする箱根の温泉宿に2泊したそうです。 私が最後に箱根を訪れたのは、20年以上前。当時の箱根は観光客が少なかったため、寂れた印象のままで止まっていて「今の箱根ってそんなに高いの?」と驚きました。そのファミリーのママさんいわく、「もう少し安いところはあるけれど、部屋に個室の温泉がついているところは宿泊費が高い」とのこと。 温泉好きなアメリカ人も多いですが、人前で裸になることに抵抗がある人がほとんど。よほど日本文化に酔心していない限り、大衆浴場を利用する人は少ないのではないでしょうか。