【目指せトップレーサー(229)】梅原祥平
勝率アップには成功したが、現状に満足はしていない。デビューから3年が経過し、今期からは〝質〟も求めて、梅原祥平(27歳、岡山支部、129期)がさらなるステージアップを狙っていく。 「数字はよくなったけど着を拾いにいくような消極的なレースが多くなってしまいました。準優にもあまり乗れていないし、自分から勝ちにいくレースをもっと増やしていかないとダメですね」 デビュー6期目だった前期(今年5~10月)は自己最高勝率となる4・55をマークした。その要因を「1号艇で勝てるようになったのが大きい」と振り返るように、インでの11勝を含めて1着が19回、2着が23回、3着も14回と舟券に貢献する回数は大幅に増加した。それでも予選突破を果たしたのは2回のみ(どちらも準優敗退)。勝負どころでの決定力の向上を今後の課題に挙げる。 昨年7月に尼崎で開催された全国ボートレース甲子園(GⅡ)に鳥取県代表として出場。特別戦での水神祭は果たせなかったが、2着が1回、3着が2回と並み居る〝記念レーサー〟を相手に奮戦した。「レースはもちろん、エンジン出しもすごく勉強になりました。もっとうまくなってまた上の舞台で走れるようになりたい」と力を込める。 「旋回も調整も全体的にレベルを上げていきたいです。数字はもちろん大事ですが、内容にもこだわって走っていこうと思います」 今期の目標は自身初のファイナル進出、そして初Vを飾って歓喜の瞬間を味わうことであるのは言うまでもない。現役ボートレーサーは3人しかいない鳥取出身の輝く星になる日を待ちたい。(倉橋智宏)