未完の大器 藤浪晋太郎の3季ぶりの日本球界復帰はあるか 注目集める「球団名」「補強ポイント」
メッツ傘下3Aシラキュースの藤浪晋太郎の去就が注目を集めている。 海を渡った剛腕の今季はメッツと1年契約を結ぶもメジャー登板はゼロ。マイナーでは4球団に所属し、33試合で1勝2敗1セーブ、防御率「5.94」と苦しいシーズンとなった。 【動画】圧巻の3者連続三振! マイナーで見せる藤浪晋太郎の奪三振ショー 球界のスケジュールも進む中、各球団、来シーズンの戦力補強を考える時期ともなっている。再び日本球界にチャレンジする機会はあるか、ファンも注目している。 そんな中、10月8日付の『スポニチアネックス』では今季リーグ5位に沈んだオリックスが藤浪の獲得調査を行っていると報じている。 オリックスといえば西武からFA移籍した森友哉が在籍。大阪桐蔭時代にバッテリーを組んだとあって、かつての名コンビが復活するかも注目となりそうだ。 また藤浪に興味を示していた指揮官といえば、日本ハム・新庄剛志監督の名前もあがる。 かつて荒れ球が課題とされた右腕の再生に自信を示し、当時阪神に在籍した藤浪獲得に強い関心を示したことも広く知られている。 日本ハムでは今季、抑えの田中正義が不安定な時期もあり、終盤の投手運用に苦しんだ。160キロ超の速球と高速スプリットのコンビネーションを操る右腕の存在は魅力的に映るが、肝心の新庄監督の去就が不透明とあって、獲得においてはその点も鍵を握りそうだ。 今シーズン通して苦しんだ藤浪も9月はマイナーで3試合連続パーフェクトに抑えるなど、終盤に状態を上げてきた。潜在能力の高さは誰もが認めており、いかに安定して出力を調整できるか、制球力を身に着けられるかが課題となっている。 阪神時代には先発、救援もこなし、何より唯一無二ともいえる160キロ超の速球は最大の武器ともなる。来季で31歳シーズンを迎え、これからが投手としても円熟味が増す時期ともいえる。 海を渡って2シーズンが経過した。果たして剛腕は来季、日米どこのユニホームを身にまとっているのか。今後も注目を浴びる存在となりそうだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]