米カミンズと協業で初成果…いすゞが中型トラックに搭載、新エンジンの性能
いすゞ自動車は米カミンズ(インディアナ州)と共同開発した直列6気筒ディーゼルエンジンを中型トラック「フォワード」に搭載し、日本で発売した。従来フォワードの商品群になかった車両総重量(GVW)16トン、20トン、22トン仕様を追加。両社が2019年から取り組む次世代パワートレーン(駆動装置)開発に関する協業の初めての成果となる。主要モデルの東京地区の価格は消費税込みで1579万9300円。フォワードシリーズ全体で年1万6000台の販売を目指す。 【写真】いすゞの中型トラック「フォワード」 両社が共同開発した新型エンジン「DB6A」は、いすゞの栃木工場(栃木県栃木市)で生産する。カミンズにとっては日本の商用車向けエンジン市場への参入となる。 同エンジンの排気量は6690cc。「6×4モデル」の場合で最高出力は300馬力、最大トルクは1081ニュートンメートルと、十分なパワーを持ちつつ、従来の6気筒エンジン比で大幅に軽量化した。 新エンジンを搭載したフォワードはシャシーフレームを一新。ホイールベースの変更で前後軸重の重量バランスを最適化し、高積載を実現した。いすゞのコネクテッドサービスも利用できる。