「虎に翼」桂場役・松山ケンイチが“団子”に込めた思いとは?
――最後に視聴者へのメッセージをお願いします! 「僕は、役に対して自分の理想みたいなものを込めちゃうところがあって。僕は法曹界の人間でもないし、ただの田舎のおじさんなんですけども、桂場は法や人権、権力に対して、戦う人であってほしいなと。その理想がドラマにもかなり作用されているような気がするんです。人ってどうしてもいろんな苦しみや喜びがあって、文化の違いもある中で、日本全国の一律の法律を作るってすごく難しいことだと思うんですよね。そんな中で、1人の人間が最高裁長官になってジャッジをしていく。正しさ、間違いは恐らくすごくたくさんあるし、時代によって正解がどんどん変わってくるんです。人は、みんな間違うのが当たり前で、その間違いに気付くことで議論が始まっていくと思うので、そういうことを登場人物を通して皆さんに伝えることが、一つのテーマなんじゃないかなと。認めることも本当に大切なことで、そこからどう対峙(たいじ)していくのか、付き合っていくのかが、人権を大切にすることだと思います。最後の最後まで見どころばかりですし、桂場が人をどんどん切っていくような描写もあります。重い話もありますが、コミカルな描写もあり、織り交ざった人間讃歌、人に対しての優しさを感じられるドラマになっているので、ぜひ最後まで見届けていただけたらうれしいです」 ――ありがとうございました!
【プロフィール】
松山 ケンイチ(まつやま けんいち) 1985年生まれ。青森県出身。2002年、ドラマ「ごくせん(第1シリーズ)」(日本テレビ系)で俳優デビュー。2012年、NHK大河ドラマ「平清盛」にて、平清盛役で主演を務めた。12月20日に公開予定の映画「聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメン VS 悪魔軍団~」では、染谷将太とダブル主演を務める。
【番組情報】
連続テレビ小説「虎に翼」 NHK総合 月~土曜 午前8:00~8:15ほか ※土曜は1週間の振り返り NHK BS・NHK BSプレミアム4K 月~金曜 午前7:30~7:45ほか
NHK担当