お肉や野菜といった生鮮食材ってなんで毎日値段が違うのですか? 値段が変動する要因って少ないイメージがあるのですが……
魚は漁で取れる量の変動によって、価格が変わるイメージを持っている方も多いでしょう。 しかし、生産者が管理を行い育てるお肉や野菜などの生鮮食材でなぜ価格が変動するのか、詳しい理由を知らない方もいるのではないでしょうか。 本記事では、生鮮食材の価格が変動する理由や、野菜やお肉類の価格の決め方、生鮮食材を安く購入するポイントなどを紹介します。
生鮮食材の価格が変動する理由
まず本項では、お肉や野菜などの生鮮食材の価格が変動する理由を2つ紹介します。「人の手で管理されて作られているのに、なぜ価格の変動があるのか」と疑問に思う方は、ぜひ参考にしてください。 ◆天候によって収穫量が変化するため 農産物は、天候の影響を大きく受けるため、収穫量の増減により価格変動が生じることが考えられます。 例えば、猛暑日が続き多くの農産物で着果不良が発生や、日照不足による出荷量の減少により、市場に出回る農産物の量が減少する分、価値が高まり価格が上昇します。一方、好天に恵まれて農産物の生育や肥大が順調に進み、出荷量が増加すれば、価格は下がるでしょう。 ◆輸入品へのシフトが行われるため 日本では過去10年間、食料消費支出はほぼ変化しておらず、消費者の食料品に対する支出は増えていません。現在、業務用や加工用の野菜のうち、3割ほどを輸入品が占めています。 消費者の支出が増えないなかで、国産品と輸入品が代替関係にあると、より価格の安い方へ需要がシフトすると考えられます。
野菜の価格は中央卸売市場で決められている
日本で販売されている野菜の価格は、基本的に中央卸売市場で決定されます。普段私たちが買い物している小売店やスーパーで販売されている野菜は、中央卸売市場でせりにかけられたものです。仲卸業者が中央卸売市場で買った野菜に、販売費や店舗の利益などを加算し決定した価格が、私たちの購入価格となります。 穀物や青果物、食肉などの生鮮食品は、私たちの生活に欠かせません。そのため、小売店やスーパーなどの店頭に毎日並んでいますが、長期保存が困難であるため高頻度で仕入れる必要があり、生産量の増減によって商品価格が変動することが特徴です。生産量の増減は、天候や世界情勢の影響を大きく受けます。