お肉や野菜といった生鮮食材ってなんで毎日値段が違うのですか? 値段が変動する要因って少ないイメージがあるのですが……
お肉類は輸入先の影響を受けて価格が変動する
日本で消費されている牛肉の約6割は海外から輸入されているため、輸入先の生産に問題が発生すれば、日本への供給にも影響がおよびます。日本で消費されている牛肉の輸入先は、主にオーストラリアとアメリカです。オーストラリアでは、2018年以降干ばつが深刻化し、その影響を受けて牛の数も減少しています。 干ばつによって牧草の生育環境が悪化したことから入手困難となり、代替飼料となる干し草の需要が高まったため、価格高騰が起きました。その影響を受けて、オーストラリア産牛肉の価格は高騰しています。 アメリカでは新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年に食肉処理場の一時閉鎖や操業停止などが相次いで行われました。深刻な人手不足により、畜頭数と加工処理能力が低下し、さらにはアフターコロナによりアメリカ国内で牛肉需要が高まったため、日本での販売価格が高騰しています。
生鮮食材を安く購入するポイント
本項では、生鮮食材を安く購入するポイントを紹介します。スーパーや小売店などで生鮮食材を購入するときは、割引されている商品(特売品)を中心に狙いましょう。お店によっては安売りのポップが掲載されている商品もあります。特売品を中心に購入すれば、食材費の節約につながるでしょう。 また、食品がより安く販売されているスーパーを選ぶことも大切です。現在は、ネットスーパーでも生鮮食品の購入ができます。 まとめて購入すると送料が無料になるケースが多いため、一度に購入する量が多い場合には、ネットスーパーを利用するのも一つの方法です。ネットでも購入時にポイントが付くショップも多いため、一つの店舗に絞るとポイントをお得に貯められるでしょう。
生鮮食材は天候や需要によって価格が変動する
生鮮食材は、天候や需要によって価格の変動が発生します。農産物は生育時の天候が悪いと出荷数が減少し、市場に出回る数が少なくなるため価格が高騰します。 反対に、生育時の天候がよく順調に育てば、大量に出荷でき価格は下がるでしょう。輸入している肉類については、輸入先の生産状況の影響を大きく受けます。生産国でトラブルが発生して生産量が減れば、輸入できる数も減るため、価格は上昇するでしょう。 また、生産国で急激に需要が高まれば、輸出量を減らす可能性があります。日本に入ってくる量が減ってしまうため、価格は高くなるでしょう。 出典 農林水産省 農産物・食品の価格形成をめぐる事情 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部