それほんとに“サボテン”?←実は呼び分けに定義が存在 多肉植物の魅力や上手な育て方を専門店に聞く
見た目が可愛らしく、なによりも育てやすいことからブームになっている多肉植物。兵庫県神戸市で300種類ほどの多肉植物を扱う専門店では、これまでは40~50代の女性の購入者が目立っていたのが最近では若い世代にも人気になり、10~20代の人も手に取るようになったという。多肉植物の魅力や育て方のコツなどについて、「カリーノクリアーレ」(同市北区)店長の日部智弘さんに詳しく聞いた。 【写真】知らなかった!「サボテン」と呼べる多肉植物の決定的な特徴 ☆☆☆☆☆ 多肉植物はメキシコなど乾燥地帯原産のため、日本のように湿気の多い地域では少し育ちにくい。ただ、乾燥しやすい土に入れたり、水やりの頻度を調整したりすることで育てやすくなるそう。また、日当たりの良い場所に置くことと、風通しをしっかりすることで元気に育つという。成長すると、春ごろに花を咲かせるものが多い。 品種によっても成長スピードが大きく変わり、1年かけてやっと1センチ成長するかどうかというものも……。一方で、最初はごく小さい苗でも、数十年後には40センチを超えるまでになる品種もあるそうだ。 一般的に「多肉植物=サボテン」と考える人も多いが、日部さんによると、実はそれは正確ではないという。 サボテンは確かに多肉植物の一種だが、多肉植物のなかでも特別な器官である「刺座(とげざ、しざ=とげの根本に生じる綿毛のような部分)」をもつものを個別に「サボテン」と呼び、サボテン以外の多肉質の植物を「多肉植物」と呼び分けているのだそう。 同店で主に扱っているのは「エケベリア属」という多肉植物。色鮮やかな葉が重なり、バラのような愛らしい形をしている。日部さんは「初めて見られたお客様は『これ食べられるんじゃないか』っていう風に聞く方もたくさんいらっしゃいます。確かによく見ると和菓子のようなものもあります」と笑った。同じエケベリア属でも先にトゲがあるものや、丸い形をしたものなどそれぞれ特徴が異なるという。 多肉植物は、葉っぱ1枚からでも芽や根を出して元気に育つため、「強い生命力を感じて、力をもらえる植物」と語る日部さん。「育て方がわからなくてダメにしてしまったという方が多くいらっしゃるので、育て方をしっかり皆様にお伝えしたい。元気に長く育てられる植物だということを皆様に知っていただきたいです」と意気込んでいた。 ※ラジオ関西『三上公也の朝は恋人』より
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