衝撃クーデター!山根派約20人の側近理事が電撃辞任して会長に退陣迫る
日本ボクシングを再興する会が、JSC助成金の不正流用や審判不正、グローブの不透明な独占販売などを指摘する告発状を先月下旬にJOC、内閣府、スポーツ庁など関係6団体に提出したことで始まった今回のアマチュアボクシング界の騒動は、山根会長を支えていた理事の集団辞任という“クーデター”により、山根会長が退陣に追い込まれるドラスティックな形で、その第一幕を下ろすことになりそうだ。 だが、これですべてが終わったわけではない。問題はここからである。第三者委員会による調査で、数々の不正実態の全容を解明した上で、腐りきっていた組織のガバナンスを整備し実効性のある改善策を用意して実施しなければならない。そして、なによりも組織の空白期間を作らないためにも、早急に次期会長、新理事を選任しなければならないが、それらは民主的な議論、開かれた総会選挙を持って行われなければならないだろう。山根会長の反社会的勢力との交友判明などで大きく失墜した社会的な信頼をどう回復するのか。新しい日本ボクシング連盟が背負った問題は山積みだ。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)