衝撃クーデター!山根派約20人の側近理事が電撃辞任して会長に退陣迫る
当初は山根会長だけを辞任させて吉森代行が会長に昇格、30人いる理事の体制は、そのまま維持して乗り切ろうというプランが一部の理事から提案された。だが、事実上の山根会長の“院政”となる決着に連盟の内外から異論が噴出し、理事が集団で潔く辞めて山根会長にも退陣を迫るという“クーデター・シナリオ”で決着した。すでに代表者が、山根会長に自分たちが辞任を決断した経緯を説明して退陣を迫り、説得に動いているようだが、この日、筆者が、山根会長を独占取材した段階では、キッパリと辞任を否定していた。 ──理事が会長に辞任を促しているという話を聞きました。 「そういう話(理事の辞任と自らへの退陣要求)が出たことは一切、ありません。潔白をきちんとせんこと(晴らす)には、そういう判断は一切ありません」 ──判断とは? 「引退、いや、辞任はありません」 ──第三者委員会の設置を決められて調査が進むようですが、潔白を晴らすとは、その調査結果を見てから進退を決めるということですか? 「第三者委員会とは、別の話。告発しているのは、反社会的勢力、暴力集団の人間ですよ(元側近S氏、暴力団交友を暴露した元組長らを示唆?この2人は333人の告発者に加わっていない)。そういう会(の人間)を(理事に)おいたらボクシング連盟がむちゃくちゃになりますよ」 山根会長のコメントは、なかなか理解、判別が難しいが、会長なりの理論で辞任拒否の理由があるようだ。 筆者の取材以降に山根会長が心変わりした可能性もなくはないが、山根会長からすれば「飼い犬に手を噛まれた」思いなのだろう。 ただ山根会長が退陣を徹底拒否した場合、約20人の理事は強行手段に打って出るという。臨時理事会を招集して、そこで会長の解任決議を通し法的に連盟から追放しようというのだ。理事の解任は、総会にはからねばならないが、会長の解任ついては、定款7章の「理事会」、第30条の「決議」にて行われ、当事者を除く、理事の過半数の出席により過半数の票を集めることができれば決議できる。また臨時理事会は、理事のうち一人が招集を要求すれば開催できることになっている。 現在、30人いる理事のうち、約20人が造反しているため、山根会長が、辞任勧告を受け入れなくとも、臨時理事会で過半数を確保できるため解任決議が通ることはほぼ間違いない状況にある。また会長解任後も理事の立場は残るが、これについては、総会での決議が必要で過半数以上の出席で3分の2以上の票が必要になる。ただ約20人の理事が反旗を翻した今となっては、山根会長の理事解任も決議されるだろう。 きょう7日に岐阜でのインターハイが閉会するため、早ければ、同日午後にも、大阪の連盟事務所で臨時理事会が招集される模様。山根会長が欠席しても解任動議が決議されることになる。