後絶たぬSNS投資詐欺の被害、どう防ぐ やり取りを疑似体験「だます側はテクニックが巧み」
SNSを使った投資詐欺を模擬体験できるシステムなどを使い、詐欺の被害防止を考えるイベントが1日、大津市一里山7丁目の商業施設「フォレオ大津一里山」であった。 県内では、今年1~10月のSNSを用いた投資詐欺やロマンス詐欺の被害が、認知された分だけで219件、約17・6億円に上っている。被害防止のため、県警が通信大手のソフトバンクと協力して催しを開いた。 参加者は、LINE上で詐欺グループとのやりとりを疑似的に再現するシステムを体験。詐欺グループ側が「90万円が135万円に増えた具体例がある」などの情報を示しながら、指定するアプリをスマートフォンにインストールさせようとする状況を、自分でスマホを操作して学んだ。 草津市の不動産業の男性(78)は「だます側はテクニックが巧みで、言葉使いも優しい。話に乗ってしまう人もいると思う」と気を引き締めていた。