「考え方はマイナーリーグ 満足してもらっちゃいけない」くふうハヤテ池田省吾社長 「育成」し「再生」し「勝利」にもこだわる
松下:1年目28勝にとどまった課題としてはどの辺りがあるか 池田:チーム力が圧倒的に、できたばかりのチームなので、(他チームと比べて)劣っていた。ピッチャーなら精度を上げていかないといけない。150キロ投げるピッチャーはウチにも何人かいるが、精度の問題が出てくる。バッターもいい打者はいるが、パワーが足りなかったり、確率が低くかったり、スピードが足りない野手がいた。守備力の面もそうだが、そこを全体的に底上げしていくことが大事。そこは個々の課題になってくるので、来季に関しては、毎月面談してどこを伸ばしていくかという点も取り組んでいきたい 松下:1年目のシーズンでの収穫を挙げるとすればどこになるか。 池田:収穫は「育成して再生して、勝っていく」ところの「育成」と「再生」の両方を、目標として達成できたところはチームとしては収穫かなと思う。移籍で西濱(勇星)投手がヤクルトに移籍したし、ドラフトで早川(太貴)投手が阪神にドラフト指名されたので、そこは一番の収穫だと思っている。 この数字をや最低目標として「育成1、再生1」をクリアして、さらに上積みしていくことを目指したいし、来シーズンはさらに勝ちにこだわっていきたい。半分の選手が残っているので、(今季と)同じようなスタートではない、ということから逆算すると同じ勝ち星では絶対いけない。さらに、そこの中に勝ちにこだわっていくようにやっていきたい。 ■来季の戦力は 松下:いま、話を聞いているのが12月上旬(12月9日取材)で、新入団選手の発表等は公式にはされていない段階であるが、来シーズンに向けて戦力の補強は進んでいるか 池田:編成は着々と進んでいて、おそらく12月の2週目か、3週目には内定の発表をさせていただこうと思っている。しっかり補強していて、来シーズンは戦えるチームが作れているかと思う。春のキャンプを迎えるのが楽しみな選手たちに集まってもらっているなという感じ。