【雛形あきこ】46歳、私が選んだ今とこれから。「産休中の私が感じたような“まわりから遅れをとってしまいそう”という気持ちは、あとからでも十分取り返せる」
柔軟な考え方を持っている夫には、すごく感謝しています
現在の夫(俳優の天野浩成さん)と結婚したのは、35歳の時。出会いはドラマでの共演だったんですけど、第一印象は「子どもみたいで、ちょっと変わった人だな」でした(笑)。クランクアップしてから家がすごく近所だということがわかって、時間がある時にランチをするということを繰り返していくうちに、自然と仲よくなっていったんです。 私たち夫婦は、ちょっとした「これはちがうんじゃないか」ということも、ため込まずになんでも話すようにしています。私はトイレの便座を絶対に下げてほしいんですけど、そういったことも全部(笑)。「今日の仕事現場はここだよ」という話もするので、道路状況を調べて「今日は○○通りが混んでいるから、こっちの道を通ったほうがいいよ」って教えてくれたり、私が飛行機で海外に向かっている時はフライト情報をチェックして「ママは今ここらへんにいるよ」って飛行位置を送ってくれたり。私は空の上にいるから、見られないんですけどね(笑)。ふたりでバラエティ番組に出演すると、夫のそういうところがクローズアップされがちなんですけど、私が甘えている部分もたくさんあるんです。結婚してどちらの姓を選ぶかという話になった時も、「僕のほうが契約しているものが少なくて名義変更の手続きがラクだから」という理由で、夫が雛形姓に。今でも奥さんが旦那さんの名字を名乗るケースのほうが圧倒的に多いと思うけど、本来ならば、ふたりのことだから、そうやってふたりが話し合って納得できればどちらでもいいんですよね。柔軟な考え方を持っている夫には、すごく感謝しています。 今年の3月に娘が大学を卒業。「これでもう私たち親にできることはなくなったんだな」という、少しさみしい気持ちになりました。娘が大学生だった時も、文化祭に遊びに行くくらいしかしていなかったんですけどね(笑)。そして、ここからはもう1回自分たち夫婦のことを考えようということで、今年からふたりで会社を始めることに。プライベートの時間も大切にしながら、それぞれがやりたいと考えているお芝居の仕事と丁寧に向き合っていきたいと思っています。