英紙ガーディアン、Xへの投稿を停止 人種差別と陰謀論放置で
[13日 ロイター] - 英国の左派系ガーディアン紙は13日付けの社説で、ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)に今後投稿しないと発表した。英大手報道機関では初めて。 同紙のフォロワーは1070万人に上るものの、社説は「極右の陰謀論や人種差別を含む不快なコンテンツ拡散が意図されていたり、投稿が見受けられたりするのが頻繁だったため、投稿の継続か停止かは以前から懸案だった」と説明した。 Xは、次期トランプ米政権で政府業務効率化を促す組織を率いるイーロン・マスク氏が2022年に買収した。投稿内容に干渉しない姿勢のため、うそやヘイトスピーチの拡散を助長しているとの批判が相次いでいる。 今年、イングランド北部のサウスポートで起きた暴動は、ネット上にイスラム教徒を巡る虚偽の内容が書き込まれたのが要因だったことから、Xやその他のソーシャルメディアの影響力に警戒の目が注がれている。 ロイターは先月、英警察当局がXへの投稿を停止したと報じた。ここ数カ月、英慈善団体や医療、教育機関の一部が相次いで投稿をやめると表明している。