フリーWi-Fiに潜む危険?リスク認識と対策とは?URL冒頭や体感速度から見抜きたい「偽のアクセスポイント」
■ルータなどのセキュリティメンテナンスを ――他にWi-Fiスポットについて気をつけておくべきことはありますか。 Wi-Fiルータに侵入されてしまうと、攻撃者にとってはかなり有利です。ルータに侵入できれば、ターゲットに物理的に近寄らなくても情報を盗めます。ルータやファイヤーウォールなどのエッジデバイスの脆弱性を突く攻撃は数多くあり、管理者アカウントを盗んでログインしたり、ファームウェアの脆弱性を突いて、ルータを乗っ取ってしまうのです。これはユーザー側では対策できません。
カフェや商業施設などで、フリーWi-Fiサービスはほとんど当たり前になっています。ルータへの攻撃の対策は、サービス提供者が行う必要があります。多くの場合は、対策パッチなどが公開されているので、フリーWi-Fiサービスを提供しているなら、Wi-Fiルータなどのセキュリティ面のメンテナンスには注意を払うべきでしょう。 また昨今はAI技術が進化しており、パスワードの推測や解析が簡単にできてしまいます。Wi-Fiルータの管理者パスワードを設定する際は、推測されにくい文字数の多いパスワードを使う、定期的な変更をするなど、安全性を少しでも高める工夫もするとよいでしょう。
谷川 耕一 :ライター