スタジアムの屋根も大部分なくなる ハリケーン「ミルトン」各地で爪痕
アメリカ・フロリダ州を横断したハリケーン「ミルトン」により少なくとも14人の死亡が確認されました。ハリケーンは海へ抜けましたがその爪痕が各地に残されていました。 ◇ 米NBCテレビによると、一部地域で「1000年に一度」といわれる程の猛烈な雨が降り、州内の各地で浸水が発生。
「でかいワニがタイヤをかんだぞ!」と声を上げる人もいました。水のなかにはワニが潜んでいたのです。 メジャーリーグ、タンパベイ・レイズの本拠地、トロピカーナ・フィールドも暴風で屋根の一部が吹き飛ばされる被害にあいました。以前は、白い素材で覆われていた屋根ですが、大部分がずたずたに裂け、なくなっていました。 チームによると、けが人はいなかったということです。今後、球場の状態を詳しく調べるとしています。 ◇ 上陸前には5段階のうち、最も強い「カテゴリー5」にまで発達した「ミルトン」。 アメリカの気象当局は調査のため、ハリケーンの中心部を目指し、航空機を飛ばしました。その際の映像には、激しく揺れ、ものが散乱する機内が捉えられていました。 10日、ハリケーンが過ぎ去った地域では孤立した人々の救助活動が行われていました。
避難先から自宅に戻った住民が目にしたのは、屋根が吹き飛ばされた我が家。 被災者 「(孫の)おもちゃにおむつ…突然、人生の全てを奪われるなんて考えもしませんでした。家が奪われてしまったここはもはや自宅ではないのです。感情がこみあげてきます」 NBCテレビによりますと、ハリケーン「ミルトン」に関連し、これまでに14人の死亡が確認されています。また、およそ260万世帯で停電が続いているということです。