「アウディ A5」対「BMW 420d」対「メルセデス CLE 220d」ドイツ製高級ディーゼルクーペを比較する
アウディを購入する際、BMWやメルセデスのように最高速度240km/hで高速道路を飛ばしたいのであれば、A5 40 TDIを設定する際、乗り心地を優先した18インチタイヤを装備リストから外すことを確認しなければならない。18インチタイヤを装着すると、最高速度は210km/hに電子的に制限されてしまう。
BMW 420d: フルスポーツトリム
1番スポーティなのは「BMW 420d」だ。非常にダイレクトなハンドリングで、ボディはねじれ剛性に優れ、非常に歯切れの良いシャシーのおかげで、コーナーをダイナミックに駆け抜けることができる。「CLE 220d」はそれには遠く及ばないものの、小気味よいリアエンド、非常に繊細なステアリング、そしてエアサスペンションを備えたシャシーのおかげで最高の乗り心地で、ダイナミックなドライバーを楽しませてくれる。
もちろん、「A5 40 TDI」も素早くカーブに入ることができる。シャシーに間違いはないが、直接比較してみると、インゴルシュタットに本拠を置くメーカーは、もはや「テクノロジーでスタートダッシュ」というモットーに100%忠実に従っているわけではないことがわかる。全輪駆動のおかげで、アウディは高速で長いカーブでも安定性を保っているが、やや軽めのステアリングはフィードバックに欠ける。 それ以外は、インゴルシュタットのクルマを批判するようなところはない。フル装備の競合車と比べると、インテリアはややシンプルだ。アウディはBMWやメルセデスほどアジアや北米を意識していないように感じられる。ライバル車は強力なデジタルディスプレイを誇るだけではなく、ベンツの新開発スポーツシートは精巧なキルティングが施された赤いレザー張り。BMWにもコニャック色のキルティングレザーのスポーツシートがある。アウディはプレーンな黒のファブリックとレザーのミックスだ。
悪くない燃費
3台とも優れた横方向のサポートと長距離の快適性を提供する。そしてそれこそが、ディーゼルクーペの顧客がスポーティさに加えて求めているものなのだ。燃料消費量はほぼ同じで、リッターあたり16.9から17.5kmリッターだった。1,000kmを一気に走る?問題ない。 3台ともシートは良いが、後席は長距離移動には適していない。