【サウジアラビアRC】複勝率66.7%「ノーザンファーム生産」のアルレッキーノ 前走の勝ち時計からここは通過点
血統解説:アルレッキーノ
・アルレッキーノ 日本での牝祖は4代母ロイコン。父はブリックスアンドモルタル、母はチェッキーノという組み合わせ。母は現役時フローラS(GⅡ・芝10F)勝ちを含めて3勝した。 本馬は3番仔にあたるが、半兄のノッキングポイント(父モーリス)が新潟記念勝ち、半姉のチェルヴィニア(父ハービンジャー)はオークス勝ちと上の2頭はいずれも大活躍している。 本馬は3代母のハッピートレイルズ、祖母のハッピーパスを根幹として活力を見せている牝系だが、祖母のハッピーパスの枝に関しては仕上がりが早い点が魅力のひとつ。従姉妹のサブライムアンセムもフィリーズレビューを制覇し、伯父のコディーノは2歳重賞を2勝した。母チェッキーノ自身も3歳重賞勝ちの実績がある。 OP馬をコンスタントに輩出しているように打率が非常に高い点も魅力で、時としてチェルヴィニアのようにGⅠでも勝ち負けになるような大物が現れる。本馬は父にブリックスアンドモルタルをつけたが、母によく似ていて柔らかい走りが特徴的。一族の活力、特徴を見ても高速芝コースでのスピード勝負は得意。今回の舞台は適鞍とみていい。
Cアナライズではアルレッキーノを推奨
今回はアルレッキーノを推奨する。新馬戦こそ敗れはしたものの、前走の時計が秀逸で、同じだけの走りができればここも勝ち負けになる。 このレースだけでなく、暮れのGⅠや来年のクラシックという意味でも非常に楽しみな一頭であり、ここは通過点にしてもらいたい。 【ライタープロフィール】 貴シンジ 競馬ライター。サラブレッドの血統をファミリー中心に分析する牝系研究家。3つのファクターから構築する「コンプレックスアナライズ」を駆使して競馬予想を行う。WEBサイト『ウマフリ』で「牝系図鑑」も連載中。競馬予想のほか商業誌での執筆、一口馬主クラブ募集馬やセリ馬の血統分析、血統の魅力の伝承、繁殖牝馬の配合提案などを独自の切り口から行う。
貴シンジ