イチローが米野球殿堂入り投票でトップに、史上2人目の満票選出の可能性も
日米両国で絶大な人気を誇るイチロー、記録的な式典の観衆が予想されている
サバシアの経歴にはサイ・ヤング賞とワールドシリーズ優勝が含まれており、2019年にロイ・ハラデイが殿堂入りして以来の先発投手としての殿堂入りが期待されている。 今年新たに候補者リストに加わったのは、かつて完全試合を達成したフェリックス・ヘルナンデスや、優れた二塁手であるイアン・キンズラーとダスティン・ペドロイアである。彼らはみなアメリカンリーグで主要なスターとして活躍し、ヘルナンデスはサイ・ヤング賞、ペドロイアはボストン・レッドソックス在籍時にMVPを受賞している。 同じく強打の二塁手であるチェイス・アトリーも、投票2年目で再び注目を集めるだろう。彼はワールドシリーズで5本塁打を放ったことがある。 2025年の殿堂入りクラスとして検討されているもう1人の候補はカルロス・ベルトランだ。ジョーンズと同様、守備が洗練されたセンターであり、スピード(通算312盗塁)とパワー(通算435本塁打)を兼ね備えている。彼は昨年57.1%の得票率を得たが、2017年のワールドシリーズでのヒューストンによる違法な電子機器を使ったサイン盗みに関与したとされる疑惑があり、それが投票結果に影響を与えた可能性がある。 1月に発表される記者投票の当選者は、1980年以降に活躍をした選手を検討する時代委員会(旧称ベテランズ委員会)の選出者とともに殿堂入りすることになる。 その16人の委員からなる時代委員会の投票結果は、来月ダラスで開催される野球のウインターミーティングで発表される。 2025年の殿堂入りとして選出された選手たちは、来年7月27日に殿堂から1マイル離れたクラーク・スポーツセンターで行われる式典で殿堂入りを果たすことになる。 彼らはまた、サインに「HOF(Hall of Fameの略)」の文字を加えることで、関連する商品や記念品の販売価値が上昇するなど、経済的な恩恵も受ける。 イチローは日米両国で絶大な人気を誇るため、記録的な観衆が予想されている。 これまでの殿堂入り式典で最大の観客数は、2007年にトニー・グウィンとカル・リプケン・ジュニアの殿堂入りを祝うために集まった推定8万7500人である。 なお野球殿堂のあるクーパーズタウンの2023年の年間推定人口は1837人である。 2024年の殿堂入りには、エイドリアン・ベルトレ、トッド・ヘルトン、ジム・リーランド、ジョー・マウアーが含まれていた。
Dan Schlossberg