夏空に映えて春の花フジ咲く 京都・福知山市で40本
京都府福知山市牧の因幡孝一さん(80)が自宅そばの畑で育てているフジが咲いた。春が見ごろの花が、季節外れの夏空に映える。 フジは花穂が長い「九尺藤」で、15年ほど前に苗2本を植えた。育て上げて現在は2メートル×8メートルの藤棚となり、毎年4月下旬から5月上旬ごろには長さ130センチほどの花が一面に咲く。 道路をふさぐように新芽のつるが伸びる夏場に剪定(せんてい)し、毎年今の時期に小さな花が5本ほど咲くが、今年はかつてない数で花付きが良い。フジは40~50本あり、長いものは20センチ以上になり、因幡さんは驚いている。 市三段池ラビハウス植物園は「7月ごろに剪定をすると、花芽に栄養がいくことで8月に咲くことは普通にありますが、これほどの数は珍しいと言ってよいのではないでしょうか」と話す。 因幡さんは「いつもは気にならないくらいだけど、今年は数が多いし花も長くてびっくりしました。猛暑の影響なんでしょうか。理由は分からないけれどちょっと得した気分」と目を細める。