無料配送の威力…韓国デリバリーアプリ利用者、1年間で319万人増加
【12月01日 KOREA WAVE】韓国のデリバリーアプリ業界で、1年間で利用者が319万人増加したことがわかった。ビッグデータ分析会社「IGAWorks」によると、今年10月のデリバリーアプリ3社(配達の民族、クーパンイーツ、ヨギヨ)の月間アクティブユーザー(MAU)は3490万人に達し、前年同月比で9.8%増加した。特に「クーパンイーツ」は無料配送サービスを提供する戦略で急成長を遂げた。 「配達の民族」は利用者を39万人増加させ、10月のMAUは2207万人となった。一方、クーパンの会員向けに無料配送を提供する「クーパンイーツ」は前年比90%以上の大幅成長を記録し、418万人増のMAU900万人超が目前のようだ。 逆に「ヨギヨ」はMAUが496万人に減少し、前年同期比で21.9%減少した。ヨギヨは、利用者定着を狙い「ヨギパスX」というサブスクリプションサービスを導入したが、思うような成果は上がっていない。 デリバリーアプリの利用者増加は、無料配送やサブスクリプション型の割引サービスなど、顧客志向の戦略が寄与したとみられる。「配達の民族」の「配民クラブ」は一部の配送で無料または割引料金を提供するサービスで、今年9月に月額料金を導入したものの、利用者は減少していない。「クーパンイーツ」も同様の施策で成長を続け、10月には「ヨギヨ」を抜き、業界2位の地位を固めた。 一方で、デリバリーアプリ企業と入店業者間の仲介手数料を巡るトラブルは利用者数にはほとんど影響を与えていない。今年7月に公正取引委員会や中小ベンチャー企業省の主導で「デリバリープラットフォーム・入店業者共生協議体」が設立され、現在も協議が続いているが、業者間の意見の隔たりは大きいとされる。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE