日本人GK初のスペイン挑戦から4カ月。「全部、全然違う」日本女子代表・須藤優理亜が直面した世界の壁|フットサル
愉快なスペインでの生活
──言葉は話せるようになりましたか? 言っていることは、7割くらいわかります。なので練習中はいちいち翻訳せずにできています。話す時は単語単語でなんとなくの文にして伝えていますが、まだまだですね。できるだけ毎日1人で勉強するようにしています。 ただ、練習時間は1時間半と短いのですが、体の疲労以上に脳疲労がすごいんですね。ものすごく頭を使っているので、疲れて勉強できない日もあります。 ──チームメイトとの関係は? すごく優しくしてくれます。ブラジル人2人と、セグンドのコロンビア人2人と住んでいます。大きい家に各部屋があって、キッチンやトイレ、お風呂が共有です。 その人たちとも仲良くさせてもらっていますし、トップチームで言ったらブラジル代表のアナルイサと、元ブラジル代表のネガという選手が一番仲良くて、いつも一緒にいます。音楽をかけて歌って踊って、愉快な人に囲まれていますね(笑)。 練習中もうまくいかないことのほうが多いですが、その2人が気にかけてくれて、ずっと声をかけてくれます。 ──須藤選手も一緒に踊るんですか? 踊ってみたんですけど、まったく踊れないですね(笑)。 ──そうなんですね(笑)。オフの日は何をしていますか? スペインに行った直後はちょうど暑かったので、セグンドの加藤伊吹選手(元立川アスレティックFCレディース)と一緒に海に行って焼いていました。あとはボーリングにも行きました。でも休みが週1日しかないので、試合で疲れてずっと家にいることも多いです。
代表に貢献できるように
──今回の代表合宿の雰囲気はどうですか? 今回は19人が召集されていて人数も多いです。初招集の選手もいるなかで、みんなでコミュニケーションを取って、いい雰囲気でできていると思います。 ──須藤選手自身は、どんな気持ちで今回の合宿に臨んでいますか? トレーニングマッチとはいえ国際試合ですし、今後みんなと合わせることも私は必要になってきます。この先のW杯なども意識はしていますが、まだ時間はあるので、まずは目の前の中国戦に勝てたらと思います。 ──海外からの代表合宿への参加は初めてだと思いますが、その辺りはいかがですか? 海外からの招集になると、日本にも適用しなきゃいけないので大変です。スペインはずっと20°くらいで暖かいのですが、日本は寒いし、時差ボケもありますし……。 あとはチームで求められていることと、代表で求められることは違いますし、普段プレーしている選手も全然違うので、フィットしていくことは意識しています。 ──最後に、代表に対する思いを教えてください。 ここ5年くらい代表に呼んでもらって活動しています。来年にはW杯が控えているので、そこに向けていい結果を残すことが大事です。スペインでまた修行して、代表チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
【関連記事】
- 日本女子代表、中国代表との2連戦に臨む19名を発表!11月28日から国内でトレーニングキャンプへ…3月のポルトガル遠征以来8カ月ぶりの活動
- 日本女子代表、「ハードワーク世界一」を掲げて挑んだ中国との2連戦。多様な組み合わせから大量得点で勝利!
- 日本女子代表、中国相手に3-0の完封勝利!初招集の高橋をはじめ、フレッシュなメンバーが躍動
- 日本女子代表、「ビビらずやれた」イタリア・セリエAで戦うスコアラーが初招集で示した気持ちの強さ(原川菜々子/アウダーチェC5ヴェローナ)
- 日本女子代表、不慣れなフィクソでも安定感を発揮。「どこのポジションも高クオリティで」丸岡のエース・宮本夏奈が見出す、自身の新たな可能性