メロディーレーンが引退し繁殖馬に 初勝利時に涙した森田師「一緒にいられて楽しかった」
JRA最少馬体重勝利記録を持つメロディーレーン(牝8、森田)が、現役を引退することとなった。18日、株式会社レックスのホームページで発表された。 【写真】以前発売されたメロディーレーンの写真集 管理する森田師は19日、栗東トレセンでメロディーレーンとの日々を振り返った。「無事に繁殖にいけてよかった。印象に残っているのは未勝利を勝った時だね。初めてレースで泣いた。勝つなんてありえないと思っていた。本当は2、3戦してダメだったら、繁殖にあげようという話だった。小さすぎるから」。18年10月13日の新馬戦の馬体重は336キロ。初戦は10着に敗れたが、3戦目は12番人気から3着に健闘した。そして19年6月15日、10戦目にして初勝利をあげた。同9月に338キロで1勝クラスを勝ったのがJRA史上最少馬体重勝利記録になっている。 小さい体で一生懸命走る姿に元気をもらうファンが多く、ぬいぐるみやカレンダー、写真集などが大人気だった。「たくさん応援してもらってありがたい。さみしくなるけど、僕は北海道に牧場回りするから年に何回かは会いに行ける。担当者はそういう訳にもいかないから、一番さみしいやろな。何年も一緒にいられて楽しかった。無事にかわいい子を産んでくれたら」と師は別れを惜しんでいた。