日清食品冷凍、まぜ麺新商品は「たまごかけまぜそば」、「スパ王プレミアム」シリーズのリニューアルも
日清食品冷凍は1月30日、家庭用冷凍食品の新商品13品と、リニューアル品5品、企画品2品を、3月1日に発売すると発表した。 今回は好調に推移する「日清まぜ麺亭」シリーズで、自分でタマゴを乗せて完成させる「たまごかけまぜそば」を投入するほか、「日清のどん兵衛 あさりうどん」などを追加する。 また、「スパ王プレミアム」シリーズで、パッケージとソースを改良して新たに発売する。 日清食品冷凍によれば、2023年度の冷凍食品市場の販売金額は、19年度比で24.5%増となる見込みだ。一方の販売数量は、19年度比で2%増になると推測しており、コロナ禍で盛り上がりを見せたのち、値上げや外食市場の復活などで、勢いは徐々に落ち着き始めているという。 その中で冷凍めん市場は好調を維持し、ラーメンの販売比率は伸長しているようだ。冷凍麺全体の販売金額は、19年度比で32%増となる見込みだ。販売食数も堅調に推移しており、19年度比では5.5%増を見込んでいる。その中でも汁なし商品は伸長傾向が続き、生協やコンビニでも販売は順調に推移している。 冷凍麺市場において、節約志向の高まりや、価格改定、外食の復活などは食数減の要因となりうるものの、コロナ禍に冷凍麺の利便性などは認知が確実に広がり、スーパーなどでも冷凍食品売場は拡大が進んでいることは、今後も市場が広がる可能性を残している。そこで日清食品冷凍は、販売数量を高めるための取り組みとして、値ごろ感やトレンドを踏まえた商品の投入、売り場提案の強化などを進めると共に、「完全メシ」の新商品などで間口の拡大も狙う。
今回は新商品として、「日清まぜ麺亭」シリーズから「たまごかけまぜそば」を発売する。まぜ麺ジャンルはコロナ前の19年度と比べて約3倍もの売り上げ規模になっている。同社の「冷凍 日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」も19年度比で約3倍もの売り上げとなっている。「台湾まぜそば」や「焼豚油そば」のような王道系の商品と共に、今回の新商品のような話題性のある商品を投入し、市場の活性化を狙う。また、「日清まぜ麺亭 台湾まぜそば」でTVCMの放映も計画している。 「日清スパ王プレミアム」は、パッケージの刷新などを行う。調理写真をより上質感を感じられるようにしたほか、イタリア国旗をモチーフにした装飾をあしらい、イタリア産のスパゲティを使用していることなどをアピールする。また、6品でパスタソースの旨みをより高めた。 他にも「完全メシ」シリーズで新たにお好み焼きを追加するほか、うどんの新商品として優しい味わいの「あさりうどん」を投入する。 1月30日に行われた発表会で、上和田公彦社長は「麺を食べたいと思ったときに、冷凍麺がその選択肢に入れるよう取り組みを進めている。今春発売の商品で、食数を伸ばせるような施策を進められれば」と語った。