トランプ氏「暗殺未遂」銃声は1か所ではなく散発的…警備体制は
日テレNEWS NNN
アメリカのトランプ前大統領が13日、ペンシルベニア州で演説中に銃撃されました。トランプ氏はケガをしたものの、容体は安定しているということです。銃撃があった現場、ペンシルベニア州のバトラーから最新情報を伝えてもらいます。 事件からおよそ10時間が経過し、こちらは現在、14日午前5時を回ったところです。 奥に見えるのが、トランプ氏が演説を行っていた場所です。現在も投光器が照らされています。上から巨大なアメリカ国旗が掲げられていて、トランプ氏はこの国旗の下で演説中に銃撃に遭いました。銃撃犯は茂みの向こうにある建物の屋上にいたということです。 周辺の道路は封鎖されていて、深夜にもかかわらず時折、捜査車両が出入りしています。また現場にはアメリカのみならず、フランスやスウェーデンなど世界からのメディアが集まり、取材を続けていました。 銃撃後、トランプ氏はペンシルベニアを後にし、日本時間の14日昼ごろ、ニューヨーク郊外の空港に飛行機で戻りました。 現地メディアによると、14日夜はトランプタワーではなく、マンハッタンから車で1時間ほど離れたニュージャージー州の自宅で過ごしているとみられます。 銃撃犯として特定された男の犯行に及んだ動機は、まだわかっていませんが、捜査当局によると、銃声が聞こえたのは特定の1か所ではなく、散発的だったということです。 さらに、今回の集会について事前に脅威となるような情報は、なかったということです。 ――トランプ氏の集会は普段、どれぐらいセキュリティーは厳重になっているのでしょうか。 私もこれまでに何度かトランプ氏の集会の取材を行いました。会場に入るには金属探知機のゲートをくぐって、荷物検査もありますし、会場には警察犬も巡回して、上空にもヘリコプターが飛んでいます。 トランプ氏の演説が始まると、演台の下にはシークレットサービスがずらりと陣取り、不審な動きがないかどうか目をこらしている姿は毎度、目にしますので、会場内の警備は厳重だったと考えられます。 ただ今回は、銃撃犯はセキュリティー対策が取られている範囲の外となる建物の屋根の上にいたということです。 ――アメリカ国民の受け止め方は、どう感じますか。 ここに来るまでに何人かの方に話を聞きました。「ショックだ」「信じられない」と驚きの声を上げた人もいましたが、「こうなることは予想できた」と話される方もいました。 トランプ氏は多くの所で、大勢の人の前で演説するので、「こんなことになると思った」と話される人もいました。 こちらはこれから夜が明けますが、引き続き現場では捜査が続けられています。 (7月14日放送『真相報道バンキシャ!』より)