部下を孤立させた警部補処分 泥酔の巡査部長は上司に「帰れ」と暴言
女性の部下2人に対しパワーハラスメントをしたとして、兵庫県警が本部警務部門に勤務する30代の女性警部補を警務部長注意の処分にしていたことが、朝日新聞の情報公開請求でわかった。処分は11月29日付。警部補は「ハラスメントはしていない」と話しているという。 県警によると、警部補は昨年3月から今年1月ごろにかけて、特定の巡査にだけ武道の指導をしなかったり、関係者へのあいさつに連れて行かなかったりして、職場で孤立させたという。 別の巡査長には、武道で使うサポーターを道場で投げつけて顔に当てたという。「置きっぱなしはやめてほしかった」と話しているという。警部補は顔に当てたことは認めていないが、県警は被害者や目撃者の証言からパワハラと認定した。被害者の1人が上司に報告して発覚した。 また東播地区の警察署に勤務する60代の男性巡査部長は、泥酔して不適切な暴言を吐いたなどとして、11月21日付で本部長訓戒の処分を受けた。 巡査部長は3月17日午前8時から午後5時ごろまで、大阪市内の居酒屋と焼き肉店をはしごして1人で飲酒した。 帰りの電車の中でかばんを紛失したことに気づき、尼崎市内の駅で降りて駅員に相談したが、泥酔状態で会話にならなかったため、駅員が110番通報した。 管轄の署員が警察署に連行。その夜、迎えに来た上司に対して「帰れ」「お前は後輩やろ」などと不適切な言動をしたという。 県警に「反省することはない」と説明しているというが、処分後は飲酒を控えているという。(小田健司)
朝日新聞社