浜辺美波インタビュー 日本がピンチだよ、偉人集合! 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』
子どもの頃から見ていた徳川"萬斎"に緊張
ーー映画の中で特に印象に残っているセリフやシーンはありますか? 東京の街を見下ろしながら家康さんと会話をするシーンが印象に残っています。家康さんと直接話すというシチュエーションに自分を落とし込むと、"声が出なくなるぐらい緊張するんだろうな"と思っていて、撮影の2日前ぐらいから、すごくドキドキしていました。 何も知らないところから歴史を学んで家康さんに自分の意見をぶつけるという、理沙にとっても大切なターニングポイントになるシーンだったので、難しいですし、"久しぶりにすごく緊張したぞ"っていうぐらい、本当に緊張しました(笑)。 ーー浜辺さんが偉人並みに緊張した本作の出演者の方っていますか? 今回はずっと緊張しっぱなしでした。特に家康さん役の萬斎さんは、小さいころからNHKの「にほんごであそぼ」で画面越しに見ていた方なので、存在しているというか、会話をするイメージがまったくつかなかったんです。そのうえ、一緒にお芝居をするなんて、もう緊張しちゃって‥‥。 ーー今作は、新人記者・西村理沙の成長譚でもあると思います。浜辺さんが、自分のやるべきことを見つけられたブレイクスルー的なポイントってありましたか? 私、上京してきているんです。地元を離れて、通っていた中高一貫校を辞めて、芸能学校に入る。それが自分のターニングポイントだったし、自分にとって大きかった出来事でした。今でも自分の指針になっているんですけど、上京するって覚悟をしたときに、"家族にどれだけ応援してもらえるか"が、目標になったんですね。上京して「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」(2015)というスペシャルドラマに出演させていただいて、"これを積み重ねて、今実績を踏まないといけない"と明確に目標が定まった時期でしたね。 ーー最後に、今作を観る方へメッセージをいただけますか。 皆さんが"もしかしたらありえるのかな?"と思えることを体験できる作品になっています。エンターテインメント作品としても夏にぴったりな作品だと思いますので、ぜひ劇場に来てください。
取材・文 / 小倉靖史